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ディズニーランドが日本に来た「エンタメ」の夜明け

★★★★★
ホイチョイ・プロダクションズの総帥馬場康夫による、日本にディズニーランドを持ってきた男たちのドキュメンタリー。

実はこの主人公とも言える、日本語で世紀のプレゼンをやり遂げた堀貞一郎氏が、自らディズニーランドの話をしたラジオを私は聞いたことがあって(アマゾンのレビューによれば、それは私の大好きな今はなき番組『アバンティ』で、しかも聞き手は馬場康夫本人だったのだそうだ)、ツイッターで紹介されていたこの本を速攻でアマゾンで購入した。彼は本当に人の心を掴むにあたって、あらゆる事を抜かりなくやっているという印象だ。特にディズニー幹部が来日した際に、富士の裾野に立地を考えているライバル社に勝つために東京駅からバスで浦安に行く道中の気遣い。浦安が東京駅から近いことを印象づける為にわざとバスで食事を出したり。その食事も彼らが日本食に疲れていることを気遣い、わざわざアメリカ人が普段食べているビーフステーキに、彼らの普段注文するドリンク数種類を前もって周囲にヒヤリングして用意、現地での子どもたちを動員した大歓迎ぶりの演出、そしてヘリでの遊覧などなど……。それが堀氏の師匠小谷氏に学んだこと、そして、その師匠小谷氏のドキュメンタリーまで。日本のエンターテイメントを創り出した多くの人々の躍動が、この本から見て取れる。

小谷氏の逸話が個人的には一番心に響いた。彼の弟子の一人が彼に「小谷さんは白いキャンバスに絵を描くことができたが、今は全てのエンタメが完成されていて、そんな躍動感は得られない」というような趣旨のことを言ったところ、小谷氏が「いやそうじゃない。いつだって時代は過渡期だし、キャンバスは真っ白なんだよ」と言い切っているシーンだ。私も彼らに負けないような人々にドキドキワクワクを届けたいと強く思った。また、私のおもてなしのデキはまだまだなあ……。もっとやらないと……と反省しているところだ。