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『百合子のひとり飯』 原作/久住昌之 作画/ナカタニD.

久住昌之原作、『孤独のグルメ』をアレンジして花のズボラ飯の原形となったような漫画だ。実際にはヒットせずに7話で連載中止になったものの、復刊ドットコムで復活した作品である。

物語は、アラサーで離婚したばかりの百合子が、ひとり飯に挑戦するという話。一緒にご飯を食べに行くとあまり食べない女子が多いが、それには二種類あるという。一種類は本当に小食な人。もう一種類は本当はガツガツ食べたいのだけど、食事をする行為を人に見られたくなくて人前ではあまり食べないタイプだ。久住さんもそのタイプらしい。食事をするという行為はセックスをするのと同じで、はしたない行為だと考えているらしい。私は全く理解できないけど、排泄行為と同じで人間に開いている穴の両端のうちの一つをぱっくり開けてガツガツ飯をかっこむという行為ははしたないと思って、忌避する人がそれなりにいるのだろう。

私なんかはそういう人達からすればはしたない人そのもので、あいつはなんて自由なんだろう? と思われているに違いない。私から言わせてもらえば、そんなプライドの高い人生からは早いことドロップアウトしたほうが、人生はよっぽど楽しくなる。特に外国に行くとそれを感じる。いろいろな文化によって、特に食事に関しては多種多様な流儀がある。いちいち小さなことを気にしている場合ではないのだ。

百合子も離婚を通じて女のひとり飯に初めて挑戦する。ビールを一人で一つ注文することに恥ずかしさを感じて2つ無理やり注文して、一つを一気飲みしたりとか(笑)。そんな恥ずかしさの体験を経て、彼女は成長していくのである。

新しく久住さんが書き下ろした原稿は、そんな彼女の成長を上手いこと表現している。一つ一つが短いオムニバス漫画で構成されており、さくっと読めるのでオススメ。