ホリエモンおすすめ

『はやぶさ2の真実』著:松浦晋也

 初代はやぶさの壮大な大冒険とその背景に、全体の半分くらいのページが割いてある。旧宇宙研の自由闊達な雰囲気と政権中枢とダイレクトに繋がった特殊性、自前のロケットシステムを保有していたことから大胆な研究ができていたこと。そして「アメリカのような大規模プロジェクトを運用できる環境に対抗するには緻密で大胆なプロジェクトを立ち上げるしかない」と計画されたのが最初の探査機であり、イオンエンジンによる小惑星起動への遷移方法や、光学航法、インパクターを小惑星に打ち込んでのサンプルリターン、秒速12kmからの大気圏再突入など、全てが初という冒険に果敢に挑み成功させたのである。

 そして、はやぶさ2では世界初のC型小惑星からのサンプルリターンに挑むのだ。今回は着陸機も増えサンプルリターンも複数用意されている。ギリギリで予算が付き、はやぶさで培った技術が活かされそうだが、作者はその次のプロジェクトに挑むべきだと太陽電池ソーラーセイル実験機への挑戦を促す。そうしないと技術が継承されないからだ。はやぶさ2の後継機へのプロジェクト引き継ぎが期待される。