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ホリエモンWITH 「個人の資産現状を簡単に把握できる」アプリを開発。 マネーフォワード辻庸介が語る会計の未来とは? 2/4

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税理士さんも多数参加、「確定申告時の個人事業主向けサービスもありですよね」

辻  保険はどうですかね?

堀江 僕は保険は買わないですね。

  たしかに、堀江さんは人生哲学的に保険は入らなさそうですね。

堀江 あとは、お金を貸してくれるといいいですよね。貸付け。

辻  たしか、堀江さんが会計ソフトの「弥生」さんを買われた時にやろうとしていたんですよね?

堀江 そうそう。よくご存知で(笑)。もともとはライブドアの社内でやっていたんですよ。

  どういうスキームで?

堀江 少額のローンや準社宅制度ですね。準社宅は、家賃の半分を会社が負担するんです。マックスで8万円までだったかな。そうすると、給与の課税分をおさえられるんです。だから、創業当時から準社宅制度をとっていたんですよ。あと、敷金や礼金なども貸付していました。金利は2、3%だったかな。

 すでに社員さんに貸していたんですね(笑)。

堀江 社員の給与情報とかは、わかるじゃないですか。それで社内ローンの制度があったんです。マネーフォワードのいいところって、入出金履歴がわりと細かいところまでわかることですよね。「この人、毎月、カードでこれくらいお金を使ってるんだ」とか、だいたいわかるじゃないですか。いや、だいたいっていうか、全部わかる(笑)。

  データとしては、わかりますよね。

堀江 だから、貸付しやすいでしょ。僕だったら、真っ先にやりますよね。これだけ貸付やすいところ、ないと思いますもん。

  でも、それってユーザーとしては、嫌じゃないですか? 内情を見られている感があって。

堀江 借りる人は、そんなことないんじゃないですか。見られるのは、借りるユーザーだけなんで。

  そうか。貸付の時に「情報をシェアしますか?」とか、同意を求めればいいんですね。

堀江 そこは自動でもいいんじゃないですか? もし、マネーフォワードさんで貸付をやりたくないんだったら、クレジット会社と提携するとか……。

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辻  実際にマネーフォワードを利用していただくと、クレジットカードの利用率が2倍くらいになるんですよね。データを残しておきたいから。先日クレディセゾンさんと提携させていただいたのですが、マネーフォワードではセゾンさんの画面では見られない3ヶ月以上の過去履歴が全て見れるようになってます。今後、セゾンさんの画面からオートログインでマネーフォワードにログインできるようにもなる予定です。

堀江 ああ、なるほどね。

  あと、広告をどうしようかなとも思っているんです。

堀江 広告出したい会社は、いっぱいあるでしょう。

  ええ。たとえば、ネット証券でたくさん取引をしている人とか、狙い撃ちで広告を入れられますよね。それこそ「1アカウント100万円でもいいから」みたいに(笑)。ただ、ユーザーにメリットがないことは原則やりません。ユーザー側に立ったサービスであることが根幹なので。……堀江さんなら、どうします?

堀江 僕ならスマートに出したいですね。たとえば、金融機関登録のところに大きく広告が出るとか。登録金融会社の一番上に出るとか。

  「ただ今、キャンペーン中!」みたいなのですか?

堀江 それくらいが、ちょうどいいと思いますよ。今は「あいうえお順」になってますよね。こういうところの一番上にくるとか、広告付きのメニューになってれば、いいんじゃないですかね。

辻  なるほど。

堀江 僕、なんでマネーフォワードを使っているかというと、「あと、どれくらい自分のお金が使えるかな」って、それを把握するためなんです。預金が複数の口座に分散しているので、「ここにいくら入ってたっけ?」って見るんですよ。あと、「今月のカードの支払いいくらだっけ?」とか。

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  実は、マネーフォワードを始めようと思った時、すぐに資産の運用とかの提案もやっていこうと思っていたんですけど、ユーザーの方に「次にどんなサービスがほしいですか?」って聞いたら、「この便利な仕組みを使って、確定申告に使うのを作ってくれ」っていう意見が一番多かったんですよ。今、ここにある支払いデータの仕組みを使ったら、確定申告の書類なんて簡単にできるから、それを作ってほしいって。それで、「ああ、確かにそうだな」と思って、クラウド会計を作ったんです。

堀江 それは正しいですよ。というか、「確定申告で稼ぐ」っていうのは、ありじゃないですか? C(個人)とか、スモールB(ビジネス)の確定申告ニーズって、すごくありますよね。毎年、確定申告のシーズンになると、「バカじゃねーの?」って思うくらい、みんな自分ひとりでやってる。そんなの税理士とかにアウトソーシングしたほうが絶対いいのに、個人事業主の人とか自分でやりたがるんですよね。請求書とか領収書とかを袋の中に入れておいて、「これ、お願いします」ってやってもらったほうが、絶対にラクなんですけどね。

辻  マネーフォワードでは、最近、クラウド会計を使ったセミナーを税理士さん向けにやっているんですよ。マネーフォワードは、銀行やカードのデータを取ってくるじゃないですか。だから、仕事がラクになるんですよ。それで、セミナーに参加した税理士さんの70%くらいがマネーフォワードを使いたいって申し込んでくれるんですよ

堀江  それは、プレミアムサービスのニーズですよ。確定申告の時だけ、2、3万円くらいで、税理士さんにやってもらう。

辻  確かにニーズはありそうですね。

堀江 確定申告のシーズンが、そのサービスの売り込み時ですよ。

辻  確定申告時の個人事業主向けサービスですね。

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