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ホリエモンWITH 堀江貴文×石川光久「攻殻機動隊を巡るトークセッション」 2/4

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自我とは単なる思い込み!?繰り返される意識のループ

AA 今のお話を聞いてると、先ほど言った士郎さんと堀江さんがすごく似てると思いました。結局、攻殻っていうのは私の自我はどこっていう話ですよね。それで堀江さんが今、たしかに自我ってどこにあるの、存在するのみたいな感じの話をお聞きしたいんですけど。

堀江 自我っていうのが生まれたのは人間が初めてなんだと思うんですよ。自分が自分であることを自己肯定するというか、頭の中にループが生まれてるんですよ。毎日毎日、自分が自分であることを再確認しながらずっと生きてるわけじゃないですか。寝てる間も自我はあって、それでグルグル、グルグルまわってるわけですよ。なので、たとえばループが10個とかできた人は多重人格になる。多重人格もそれで説明がつくわけじゃないですか。1個の回路で本当はまわるはずなのが、10個とか頭の中でできちゃう。ただし動物とかだとループができない。人間はある日突然、ループができちゃったんでしょうね。自分が自分であることをずっと肯定するような回路が、非常に高度な回路が出来上がってしまった。

AA はいはい。

堀江 人を好きになったりするのも、たぶん同じようなことなんだと思うんですよね。おそらく。人を好きになるって、よくわかんない現象じゃないですか。ある日、女の子のことをすごい好きになって、好きになったらずっとその増幅がされて、なんで好きなのかわかんない。よくほら、なんで私のこと好きなのって言われて、まあぶっちゃけなんで好きなのかわかんない。好きだから好きなんだっていう。それも同じような回路だと思うんですよ。好きだから好きなんだっていう思い込み。だから10年ぐらい前に超好きだった人とたまたま再会して、なんでコイツのこと好きだったんだ?みたいな事ってあるじゃないですか。だから一緒だと思いますよ。人間の脳なんて意外といい加減だなっていう。だからそういうテーマですよね、攻殻機動隊って。いろんなことをグチグチ、グチグチ考える感じですよね。

石川 そうだね。いい加減=忘れるっていうかね。

堀江 そうそうそう。

石川 だから人間って飽きっぽいんですよ。

堀江 飽きっぽいから、自我もずーっと毎日自分であることを再確認しないと、自分であることをたぶん忘れちゃうんですよね。

石川 そうですね。

堀江 痴呆症ってたぶんそうなんですよ。

AA ああ〜。ループが壊れてるっていう。

堀江 そう、そこのループが壊れていくと、自分が自分であることがわからなくなっていくっていう。それも、いきなり突然なくなるんじゃなくて、まだらに消えていって記憶がどんどん抜け落ちていって、自分が自分であることがわからなくなっちゃうんでしょうね、たぶん。僕はちょっと痴呆症じゃないのでわかんないですけど。自分が自分であることを忘れていくって、そういう映画があるじゃないですか。10年ぐらい前にヒットした韓国の。

石川 はいはい。『私の頭の中の消しゴム』。

堀江 まさにああいうことなんじゃないかな。

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石川 でも、僕は堀江さんとはひとまわり以上違うんでね。やっぱりせめて指を動かすようにはしてますよね。単純かもしれないけど、毎日動かすことで脳にそれがボケ防止だ、みたいな。

堀江 ハハハ(笑)。

石川 堀江さんの話を聞いて思ったのは、堀江さんすごく本も読んでるし知識も豊富だと思うけど、けっこう知識が豊富な人って未来を見たときに悲観論が多いんですよね。

堀江 ああ、そうですか。

石川 悲観論が多いんだけど、全然こう、楽観論とは言わないけどすごくポジティブに物を語るし、そこはどこから出てきてるんですか?

堀江 ネガティブなことを考えても意味がないというか。

石川 その通りだよね。

堀江 つまり、嫌だと思うから嫌であって、嫌だと思わなければ嫌じゃないっていうことですかね。

石川 あとは、悩むとネガティブになるってゼロに書いてあったよね。

堀江 そうです。

石川 だから考えろって。人間って悩むからネガティブになって、できなくなるってこと。心配なことばっかり考えるけど、悩むってことは、できないことを考えてもしょうがないから、考えることで生きてるっていうことを言ってて、たしかにそれはすごくいいなって思った。経営者っていうとね、みんなすごく悩むとか、すごく大変だって言われるけど、悩むんだったら考えた方が全然、前に進むっていう感じがするんですよね。

 

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