WITH

ホリエモンWITH 堀江貴文×石川光久「攻殻機動隊を巡るトークセッション」 3/4

DSC_1034

過去にとらわれず、未来に怯えず今を生きる

AA 攻殻機動隊が生まれたのが25年前。そんなにインターネットもまだ発達しなかったときに、今あるような社会を予言したみたいなことがあるんですけど、これから15年後、2029年。実は2029年は何かというと、攻殻機動隊の世界の中では公安9課が設立した年っていう節目でしかないんですけど、現実世界で15年後に社会はどう変わってると思われます?

堀江 まったく、予想できないです。

AA 堀江さん自身は、何をやっていると思われますか。

堀江 まったく予想できない。僕、だから15年後に何をやってようかとかに、あんまり興味がなくて、何をやってますかって言われてもわかんねぇな、みたいな。

AA 逆に言うと、今、宇宙に興味を持たれてやられてますけど、あれは15年後も当然続いているような気はするんですけど、そういった意識はないですか。

堀江 うーん、僕は続けることそのものに別に意義を感じていないので。

AA それは未来志向ではないというわけではないと思うんですけど、さきほどもポジティブだっていう話もあったので、そこのところを。

堀江 だって未来を考えることって、全然ポジティブじゃないと思いますよ。未来を考えていいことはないっていうか。

AA あ、そうなんですね。はい。

堀江 だって、15年後って55歳ですよ。あんまり考えたくないですね(笑)。

石川 (笑)。

AA そうですか(笑)。まだまだ現役だと思いますけど。

堀江 そういう意味じゃなくて、今より確実に老化は進んでるし、そんな自分を想像したくない。

AA ああ〜。

堀江 だから未来とかを考える人の気が知れないというか。僕は著書でも言ってるんですけど、過去にとらわれず、未来に怯えず今を生きようって。未来ってやっぱり、考えていいことってないんですよ。だったら今を一生懸命がんばって、今やるべきことを一生懸命やった方がいい。よく10年後何してますか?とか聞かれるんですけど、分かるか!っていう。そんなこと考えたこともないし、僕は継続することに意義があるとも思わない。なんで宇宙ロケット作ってるかって、宇宙にみんなが普通に行く場所になってないからしたいだけなんですよ。ちょっと富士山行ってくるわ、みたいな感じで、ちょっと宇宙行ってくるわって感じで行けるようにしたい。それを誰かがやってくれるんだったら、僕がやる必要はなくて、誰もやってくれないんで自分がやると。これまでに人類は宇宙に延べで500人しか行ってないんですよ。おかしいじゃないですか。500人は行けるのに、1億人行けないんだっていう。それはコストが高いから行けないんであって、コストを安くすれば行けるわけで。じゃあコスト安くするか!劇的にコストを安くしよう!って思ってる人はいないので、僕がやる。ただそれだけの話なので、そのものに興味があるわけじゃないんですよね。宇宙なんかたぶん1回行ったら飽きると思いますよ。

AA (笑)石川社長はどうですか。

石川 いや、あのね、僕は55歳なんでね、今。そう言われるとあれなんですけど(笑)。55も悪くないかなって思ってますよね、意外に。

堀江 いやいや、なってみたらそうなんですよ。なってみたらそうだと思いますよ。

DSC_1040

石川 そうなんですよ。その通りなんだよね。実はね、明日のことも実際、生きる保証はないじゃないね。誰もわかってないから、たしかに未来をどうこうっていうのは想像はあんまりできてないし、それは一緒かなと思うんですよね。意味はないって言ったらあれだけど、ただ思うのは、生きてるって今を楽しんで生きてる人は、たぶん10年後も同じように楽しんでるんじゃないかなって気はするんですよね。過去も振り返りたくないし、過去の作品もうちは作ってるけど、あんまり興味ないし。今作ってる作品が1番興味があるって、今だと思うんですよね。だから、過去のこと言われても本当にわかんなくて。何が言いたいかって、攻殻機動隊って今も作ってるんですよ。そうじゃなかったら語るって言ってもピンとこないし。

AA 漫画とかアニメとかが実際に、テクノロジーを引っ張っていく力っていうのはあるんですかね?

堀江 もともとそうですよ。技術ってSFから生まれてるので。人間が想像できるものって大体実現できちゃうんですよ。

AA 想像した時点でもう、それは実現に向かってる。

堀江 と思いますよ。たとえばロケットなんかの話にしたって、ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』を読んだツィオルコフスキー博士っていう人が、宇宙旅行をするためのロケットの理論を考えて。そんなものないんですよ。机上の空論なんだけど、こういうロケットみたいなものを作れば、宇宙に行けるばずだっていうのを具体的に数値化させたんです。その後、みんなそれを参考にしてロケット作っちゃったんですよね。

AA へ〜。

堀江 SFってそういう力があると思うんですよ。一応、ボイジャー2号は太陽系出ましたからね。隣の恒星とかまで行っちゃったりとかすると思うんですよ。これまでSFの世界だった事が現実に。

AA そういう時代は来る。恒星間移動みたいな時代は来ると。

堀江 もちろん来るでしょうね。

AA やっぱりポジティブですね。

堀江 そうですか?

AA 人間ってどうしても懐疑的になるじゃないですか、いや、そんなことはない、そんなことは無理だって。

堀江 僕はそうなったことがないんですよね。