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記憶に残し、共感させる……。「simpleshow」吉田哲が語る 解説動画の未来とは?後編2/2

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映画、通販、テレビ……様々なジャンルに広がっていける

堀江 映画館のシネアド(広告)もいいと思いますよ。今度、ヤフーがシネアドをやるんですよ。

吉田 それは、映画館とネットでつながるイメージですか?

堀江 そうです。映画館の配給方法って、前近代的なんですよ。スクリーンはフルデジタルになっているのに、映画の本編はいまだにハードディスクの受け渡し。光ファイバーで結んでデジタル配信してるのかと思ったんですけど。「何やってるんだ!」っていう感じですよ。シネアドはUSBメモリだし(笑)。

吉田 危ないですね(笑)。

堀江 危ないというか、「何それ?」っていう話じゃないですか。それでヤフーは、シネアドをフルデジタルでネットワーク配信することになったらしいです。

吉田 そうすると、simpleshowもデジタルコンテンツだから配信に乗っかりやすいですね。

堀江 しかも、シネアドは単価が普通のCMに比べると安いみたいなんです。それに地域限定のシネアドもできるので、すごく便利。

吉田 通販はどう思いますか? 「アマゾン用の通販ビデオを作ってもらえませんか?」っていう問い合わせがよくあるんですよ。

堀江 僕の本も10%くらいはアマゾンで売れてるんです。だから、アマゾン用のビデオは必ず作ってるんですよ。そうだ、今度、僕が出す本でやってみませんか?

吉田 『ゼロ』の次の本ですね。やりたいですね。

堀江 それで、どれくらい売り上げが変わったか調べてみる。レベニューシェア(お互いが協力して生み出した利益を、あらかじめ決めておいた割合で分配する方法)できるレベルになるとすごいですね。

吉田 通販のCMって、輸入品は外国人が出ている同じようなものばかりじゃないですか。日本のものも同じようなトーンの宣伝ばかり。もっと違ったものを見たい層って、いっぱいいると思うんですよ。そこでsimpleshowをやったら目立つと思うし、どこまで売り上げが変わるのかやってみたいですね。

堀江 テレビでsimpleshowのCMが流れたら、すごくいいと思いますけどね。

吉田 雑誌『宣伝会議』の動画特集に載ったおかげで、最近では全国的に広告を出すような大手の会社からも問い合わせが来るようになったんです。いわゆる宣伝部があるような会社なんですけど。ただ、そういうところから見ると、simpleshowはちょっと地味に見えるようで……。

堀江 宣伝部は、やっぱり派手なことを求めちゃうんですかね。

吉田 そうでしょうね。年間の予算を組んで、タレントを使ってというやり方をしていることが多いので……。

堀江 そういうCMが多いから、逆にsimpleshowのほうが目立つと思うんだけどなあ。

吉田 あえて白黒でやっているということも、その理由をきちんと説明すればわかってもらえると思うんですけど……。やはり、ぱっと見ただけではなかなか難しいんですかね。まずは、商品開発部とか営業部とか総務部とか、宣伝部じゃないところにsimpleshowの良さをわかってもらえるように努力します。それから、今テレビで流れているsimpleshow のCMはBSだけなので、地上波でも使ってもらえるようにどんどん働きかけたいと思います。

堀江 ちなみに、BSの広告費って、いくらぐらいなんですか?

吉田 30秒CM1本で15〜20万円くらいだと思いますけど……。

堀江 みんな何本くらい出すんですか?

吉田 多く出すスポンサーさんだと、1局あたり月に50本くらいですかね。

堀江 僕が以前投資をしていた事業に「ユーグレナ」というのがあるんです。ユーグレナってミドリムシのことなんですけど、動物と植物の中間の微生物で栄養価がすごく高い。でも、栄養価が高いぶん、他の微生物に食べられやすくて大量に培養するのが大変なんです。そういうことをひとつひとつ、きちんと説明しようとすると、すごく難しくて大変になる。

吉田 確かに……。

堀江 こういう難しい製品を3分でわかりやすく解説する動画をsimpleshowで作って、テレビで放送して、成果がでたら報酬を払うっていうのはありですよね。ほかにも「豆腐生チョコ」や「強力カンゾウサプリ」なんかもあるんですよ。それも商品の説明が難しい。だから、それをsimpleshowでわかりやすく説明してもらいたいんですよね。なんか、simpleshowでお願いすることばかりが増えちゃうなあ。とにかく、今後ともよろしくお願いします

吉田 はい、こちらこそ、よろしくお願いします。

堀江 今日はありがとうございました。

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吉田哲(Tetsu Yoshida)
株式会社simpleshow Japan 代表取締役 http://simpleshow.com/jp/
1973年生まれ。東京都立西高等学校卒、慶應義塾大学文学部および同大学メディアコミュニケーション研究所卒。テレビ東京、電通を経て、2014年simpleshow Japan 初代代表取締役就任

Photograph=柚木大介 Text/Edit=村上隆保