WITH

ホリエモンWITH 小さな研究室から世界へ。自立型飛行ロボットPhenoxで目指す未来とは。後編2/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 此村領

ユーザーのプログラムで自由に飛ばせる。そういうプラットフォームを作りたい。

堀江 今度、こういう雑誌を出すんですけど。

此村 編集長。

堀江 スマホの「ハコスコ」っていう理化学研究所の藤井先生と作った。藤井先生のやつが付録で付いてるんですよ、こうやって。これ専用のコンテンツをいっぱい作っていて。

此村 この話していたな。

堀江 スマホでかざしてみると、例えばグラビアの女の子が浮き出てくるとか動くとか、そういうのをお手軽体験できまっせみたいなのが今度出るんですけど、ぜひ次は、これが売れればですけど、売れたら次は例えばドローン特集にするとか、そういう感じで。売れればですけどね。お手軽ドローンセットとか出来ないですかね?

此村 お手軽じゃないんですよね。めちゃくちゃハイエンド向けというか。

堀江 自動制御しなくてもいいからみたいな。

此村 そうするとラジコンヘリとか普通に売ってるじゃないですか、操縦できる。日本のおもちゃ屋さんが売ってる、1個3000円とかで普通に売ってますし。多分ああいうやつとかで全然飛びはするので。

ホリエモンWITH 堀江貴文 此村領

堀江 だけど僕、雑誌流通に乗せるのってすごい大事だなって思っていて、雑誌の流通に乗せられると思わず手に取って買っちゃうじゃないですか。ディアゴスティーニの。

此村 ロビくんのやつですね。

堀江 そうそう、ロビとか。ロビくんも取材したんですけど、あれも結構売れてるみたいで。高橋さんも一人で作ってますけどね。東大の駒場の先端系のところで。

此村 東大の人なんですね。

堀江 だから僕はロボットも同じで、あれも制御しているわけじゃないですか。センサーが安くなって、小さくなって、低消費電力になってってところが大きいのかなって思って。うちらのロケットもそうですけど、ジャイロの精度が悪いんだけど、GPSで何とか補正して、宇宙まで飛ばそうっていう。

此村 それは、最初は空撮だけみたいな感じなんですか?今GoPro積んでましたけど、ミッションとしては飛ばして映像を撮って戻ってくるみたいな?

堀江 いや、別になんでもいいんですよ。単純に、宇宙への輸送機を安く作るっていう目的なので。それも激安で。「こんな安いの?」みたいな。そうしたら、例えば1000万とか2000万で飛ばせたら、みんな多分馬鹿なことに使うと思うんですよ。「宇宙でやってみたら面白そうだね」っていうことを。例えばパノラマカメラを乗っけて飛ばしたら、それこそOculusとかで見るとすごい映像が多分見れるはずなんですけど、そういうものが必要かなって思って。やっぱり高いじゃないですか。ローンチビークル自体はあるんでしけど、でも何十億っていうオーダーなので、相乗りしたとしても打ち上げの時期とかすごい制限されるし、お手軽に「来週打ち上げたいんだけど」みたいなのって出来ないじゃないですか。そこが宇宙開発のネックになってるので、そこを何とかしたいなっていう。これはどういうビジョンがあるんですか?

此村 基本的にPhenoxっていうのは、これをやりたいからこれをやるみたいに作るっていうよりものではないんですね。飛行ロボットって基本的に、自分の位置を推定して制御するのってめちゃくちゃ難しいんですよ。ピタっと止まらないで、ふらふらしてぶつかっちゃうとか、ユーザーが常に手動で操縦してないといけないという壁があって、そこを超えるっていうのがあって、自律的に外部の環境をカメラとか、距離センサーで認識して、自分の位置を保つというところからスタートしたんです。ただ、それだけではなくて、Phenoxの場合はそれらの仕事をするのはCPUが二つあるうちの一個だけ。あとはFPGAっていう並列計算処理機があるんですけど、それを使うことでCPUにかかるコストを減らす。片方のCPUで飛行制御をやって、もう片方のCPUにユーザーが自由にプログラムを書き込める、今のLinuxみたいなユーザーが自分で好きなプログラムを書いて、飛行ロボットを好きなように動かすっていう、そういうプラットホームを作るっていうのがやりたくて。それだけの自由度があるんだよっていうところで、今後も世の中になんらかの形で出したいっていうモチベーションがあって研究しています。ただ、本当は僕たちはクアッドコプターを作ること以上に、飛行ロボットがふらふら飛んでるだけで何の役にも立たないってところから、何か人間の役に立つところまで持っていきたいっていうモチベーションで、ソフトウェアの思想っていうところも研究で今、やってるところです。

ホリエモンWITH 堀江貴文 此村領

堀江 編隊飛行とかできそうですもんね。

此村 そうですね。編隊飛行の場合は、機体同士の位置を推定しないといけないので、あるじゃないですか。モーションキャプチャーシステムっていうのを使って曲芸っぽい。

堀江 CMのやつですね。

此村 あれは、外側に高速度カメラを使って、飛行ロボットにマーカーをつけて、マーカーを外のカメラを使って認識してるので、あいつは完全にオンボードじゃないので。ただ僕らは、完全に外部の力を一切借りずに、飛行ロボットについているカメラを使ってそれだけで、自分だけでいろいろな仕事をしたいっていう、そういうモチベーションでやっていて、将来的には飛行ロボットの数が増えれば増えるほど、地上機がいるっていうのは負担になってくるんですね。ロボットの数に比例して飛行ロボットから送られてくる画像っていうのはものすごい増えてきますし。

堀江 それを処理しなきゃいけないのは大変だよねっていう話ですよね。

此村 なので、個体ロボットが出来ることは全部自分でやるっていうのをコンセプトでやってるっていうのが、僕たちのやり方です。

堀江 そういうのを企業化しないんですか?

 

この続きは本日配信のメルマガでご覧いただけます。登録はコチラ

 

此村 領 (Ryo Konomura)
http://phenoxlab.com/?lang=ja
Phenox Labチーフエンジニア。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻(知能工学研究室)博士課程に在籍。2012年に東京大学工学部航空宇宙工学科、2014年に東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程を卒業。

Photograph Text/Edit/=柚木大介 Transcription=logo-01