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ホリエモンが聞く、中村修二教授の「ゼロ」と今。その2

堀江貴文 中村修二 ホリエモンWITH

3D立体ディスプレイの時代が来る?レーザーは可能性の宝庫。

堀江 今も窒化ガリウム系の研究をされてるんですか?

中村 そうです。LEDとかレーザーダイオードです。

堀江 発光効率のいいやつとか?

中村 材料は一緒です。ノンポーラとかセミポーラって言うんですけれど、ノンポーラは日本語で言うと非極性面、結晶の面方位を変えてやってるということですね。

堀江 それは前に見させてもらいました。面方位を変えると効率が良くなる。

中村氏 そういうのをやってます。

堀江 それで作られたLEDはどういう用途で使われるんですか?

中村 用途は主に発光照明ですね。効率が上がれば、電力消費量がさらに少なくなりますよね。省エネにつながります。あと、レーザーダイオードのほうは……レーザーポインタって、ふつう赤ですよね。あれの青や緑を開発しています。

堀江 それはDVDとかブルーレイに使うんですか?

中村 いや、プロジェクターなどですね。プロジェクターってプレゼンに使ってるでしょ? 赤と青と緑のレーザーでできれば、きれいなテレビになるんです。もうLGなど一部が出してます。

堀江 それがレーザーダイオードの用途としては一番大きい?

中村 小型になって値段が安くなるんですよ。小さな筐体をポンと置くだけで100インチのテレビができるんです。だからレーザーのマーケットはこれからじゃないですか?

堀江 レーザーにするのは何で難しいんですか?

中村 レーザーはキャビティを作って光を共振させるんです。電子と正孔の再結合を誘導発光再結合させるんですね。光は波なので共振させると非常に強い光を出します。でも、LEDは電子と正孔がランダムに再結合をして自然放出するんです。だからキャビティなどを作る必要がない。簡単なんですね。

堀江 青のレーザーは、まだちゃんとそういう部分での実用化はされてないんですか?

中村 出てますよ、プロジェクター用に。

堀江貴文 中村修二 ホリエモンWITH

堀江 あれは光のピックアップとかには使われていないんですか?

中村 ブルーレイに使っているのは、実際は紫色のレーザーです。今はもうインターネットで全部直接ダウンロードしちゃうんで、そこはマーケット的にそんなに大きくないんですよ。だからレーザープロジェクター用ということで。

堀江 それもどうなるか分かんないですね。

中村 レーザーは可能性あるんじゃないですか?値段が安いんですよ。小さな筐体をポンと置くだけで100インチのテレビができるんです。非常に値段が安くて、小型になる。レーザーの心臓はライトエンジンですから、それを置くだけでいい。今のテレビとか重たいもの。

堀江 液晶パネルとかでかいですよね。

中村 でしょ。壁があったり、スクリーンがあったらいいんです。

堀江 それって、スマートフォンとも連携できそうですよね。スマートフォンって、要はバッテリーと液晶パネルでできてるようなもんじゃないですか。中身のCPUなんか超ちっちゃい基板だし、もっと小さくできるんじゃないかなって思って。

中村 写真を撮ると、みんなに見せたいでしょ? そういう時にスマートフォンをレーザープロジェクターにつないで、壁やスクリーンに映したりできますよね。

堀江 いや、僕はスマートフォンの画面自体が変わると面白いなと思ったんですよ。ビヨーンって3Dみたいに画像が出てきて、何かするみたいな。

中村 ああ、レーザーを使えば、よく映画などで見る3Dのディスプレイも可能ですからね。

 

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