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ホリエモンWITH 触感を刺激するデバイスを作りたい。『スマートエデュケーション』の池谷大吾が語る 子ども向け知育アプリの未来とは?前編1/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 池谷大吾

池谷大吾(Daigo Ikeya)
株式会社スマートエデュケーション 代表取締役社長
1976年生まれ。明治大学大学院理工学研究科修士課程修了後、2000年に日本ヒューレットパッカードに入社。その後、シー・エー・モバイル取締役などを経て、2011年、スマートエデュケーションを創業。

 

「子ども向け商品はもともとグローバルなんです」

堀江貴文(以下、堀江) 『スマートエデュケーション』さんの子ども向け知育アプリって、累計1000万ダウンロードいってるんですか。すごいな。

池谷大吾(以下、池谷) はい。アプリを出して2年半くらいなんですが、どんどん伸びています。実は我々は広告費を一切使ってないんですよ。ほぼ自然流入なんです。

堀江 そうなんですか。

池谷 もちろんバイラル(口コミ)もあるんですが、『Google』や『Apple』のフィーチャーの影響が大きいですね。小さなお子さんやご家庭にいるお母さん方って、まだまだスマホやタブレットの利用率が低いですよね。だけど、うちのアプリみたいのがあると、そういう人たちも使いやすくなる。だから、フィーチャーにつながっているのではないでしょうか。

堀江 じゃあ、会社を作った時は、そのへんも狙っていたんですか?

池谷 そうですね。我々は“教育”というカテゴリーの中にいるんですけど、日本の場合、教育のカテゴリーは英会話アプリのようなものの売上げが大きかったんです。子ども向けアプリの売上げは少なかった。それで、5人で創業したんですけど、最初は僕だけ子ども向けのアプリをやらせてもらって、他の4人は英会話やTOEICなどのアプリを作っていたんですよ。

堀江 へー。

池谷 でも、そのうちに投資家の方が現れて、最初のAラウンドで1億円ほど集めて、最終的には10億円くらいにまでなったんです。それで、TOEICのアプリを出す寸前だったんですけど、最初の1億円の時に大人向けをやめて子ども向けだけに集中しました。

堀江 TOEICのアプリは出さなかったんですか?

池谷 出しちゃうとメンテナンスとかで人が取られちゃうので、リソースが分散するくらいだったら、あえて出さないという選択をしたんです。

堀江 それからは、もう子ども向けのアプリだけを。

池谷 そうですね。

堀江 今、何アプリくらいあるんですか?

池谷 タイトル数はそんなに多くなくて、20本くらいです。最初は音楽アプリとかを自分たちで作っていたんですけど、最近は『ドラえもん』とか『アンパンマン』とかのIP(知的財産権)のあるものを出せるようになって、海外での提供も始めたので一気に1000万ダウンロードまでいったという感じですね。

堀江 海外での提供の場合は、英語化したりするんですか?

池谷 たとえば、“お絵描きアプリ”とかって、そもそも英語も日本語も関係ないんですよ。ノンバーバル(非言語コミュニケーション)なんです。もちろん音楽のアプリとかは、日本語の曲から英語の曲に変えたりしてますけど、基本的にアプリの素材はそのままでグローバルに展開できるんです。

ホリエモンWITH 堀江貴文 池谷大吾

堀江 そっか……。子ども向けだとそういうふうにできるのか。

池谷 そうなんですよ。教育の分野って、年齢が上がれば上がるほど、その国独自の文化になっていくんです。たとえば、英会話のアプリを作ったとしても、せいぜい、日本と韓国くらいのマーケットしかない。でも、小さい子どもたちって、音楽を聞いたり、絵本を呼んだり、お絵描きをしたりっていう遊び方は、基本的に同じなんです。それだけグロ―バルで戦いやすいマーケットになっているんです。

堀江 そのままグローバルに展開できるっていうのは、すごいよな。でも、最初の頃って、日本では子ども向けのアプリって、そんなに伸びてなかったですよね。

池谷 そうですね。そんなに市場がなかったですから。

堀江 じゃあ、市場を作ったという感じなんですか?

池谷 日本国内は、間違いなく我々が作ったと思います。というのは、当時は出版社さんが絵本を電子書籍にして出しているくらいだったんですよ。

堀江 ああ……。そういうダメなパターンだったんですね。

池谷 やっぱり、出版社さんはメディアの違いを理解されていないようで、インタラクティブな部分を使わないんです。それに、売り方も絵本と同じように1500円という値付けをしたりするんですよ。しかも、立ち読みもなしみたいな。それで、出版社の人と話をすると「アプリは売れない」みたいなことを言うんですけど、実は、そこにはすごくチャンスがあって我々はその隙をついたという感じです。

堀江 やっぱりね。

池谷 とはいっても、日本国内でスマートフォンが伸びてきたのは、ここ2、3年のことなので、我々はいい時に参入したと思います。

堀江 ちょうど伸びてきた時にね。

池谷 そうですね。

 

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