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ホリエモンWITH 触感を刺激するデバイスを作りたい。『スマートエデュケーション』の池谷大吾が語る 子ども向け知育アプリの未来とは?前編2/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 池谷大吾

「アプリの世界にとどまるつもりはない」

堀江 今、収益はどうですか?

池谷 おかげさまで、この1年くらいは順調です。

堀江 アプリはサブスクリプション(定額制)?

池谷 はい。最初は音楽アプリとか1曲いくらとかで売っていたんですけど、全部、サブスクリプションに切り替えました。それでユーザーからすごく喜ばれるようになったんですよ。それまでは「子どもたちが、たくさんボタンを押して何曲も買っちゃって、困ります」みたいなことがあったんですけど、今は定額で使いたい放題なので安心されているようです。そのおかげで、毎月売上げが上がっている状態です。

堀江 そのアプリは1本いくらなの?

池谷 それぞれ月額500円です。

堀江 無料で使える部分もある?

池谷 あります。たとえば音楽アプリだと、今、300曲くらい入っているんですが、2曲は無料なんです。もし、3曲以上使いたかったら毎月500円払ってくださいと。

堀江 でも、グローバルにはサブスクリプションは向かないって思われているじゃないですか?

ホリエモンWITH 堀江貴文 池谷大吾

池谷 そうなんですけど、子ども向けアプリでグローバルで伸びている会社は、みんなサブスクリプションなんですよ。逆に従量制の会社は、みんな悲鳴をあげていて伸びていないんです。

堀江 でも、Appleは月額のサブスクリプションの審査とか厳しいでしょ?

池谷 よくご存知ですね(笑)。「これはゲームだからダメ」というケースもあるんです。だから、同じアプリなのにGoogleはサブスクリプションだけれども、Appleは従量制みたいになっているものもあります。

堀江 ゲームはダメなんですか。

池谷 いくつかレギュレーションがあるみたいなんですけど、Appleは基本的にゲームのサブスクリプションはダメみたいです。まあ、我々は既存のアプリマーケットがベストだとは思っていなくて、最近は少し販路を変えてみたりしているんですけど。

堀江 どんなところに変えてるんですか?

池谷 たとえば、教材として当社の知育アプリも利用する「ITを活用した園児向け教育カリキュラム」を開発し、幼稚園や保育園に提供しています。

堀江 へー、そういうのもやってるんですね。

池谷 やってます。“B to B to C”みたいなビジネスモデルですけど、幼稚園・保育園からカリキュラム利用料をいただいています。

堀江 なるほどね。それで、また彼らが大きくなった時にいろいろなビジネスチャンスがあると。

池谷 そうですね。

堀江 じゃあ、今後は小中学校のほうにも行くんですか?

池谷 もちろんです。

堀江 『学研』みたいな感じで?

ホリエモンWITH 堀江貴文 池谷大吾

池谷 おっしゃる通りです。僕らの世代って学研の『科学と学習』ってありましたけど、あれもサブスクリプションですよね。ですから、科学と学習のスマートデバイス版みたいなものを作ろうと思っているんです。

堀江 『科学と学習』って、なんで廃れちゃったんだろう?

池谷 やっぱり、子どもが興味を持つメディアが変化していったからだと思いますよ。子どもたちが興味を持つメディアって、ファミコンからプレステ、DSって、変わっていったじゃないですか。その流れの中で、やっぱり『科学と学習』にあった新鮮さが、ちょっとずつ古さに変わっていったんだと思います。でも、たとえば『ベネッセ』さんなんかは、『科学と学習』をうまくトレースして今でもビジネスをされていると思うんですけど……。

堀江 じゃあ、次はスマートエデュケーションがベネッセを食うかもしれないですね。

池谷 そうですね(笑)。実際、“スマデバ”にかけているコストは、うちのほうが多いはずなので、その可能性はあります。今、教育界はデバイスが変わるリセットボタンが押されている状況だと思っていますし、資金も調達できる環境にあるので、そのチャンスは十分にあるんです。

 

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保