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世界100カ国以上で利用されている 脳トレアプリ「BrainWars」を開発。 トランスリミット高場大樹が考える グローバルにうけるアプリとは?後編1/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 高場大樹
<前編はコチラ>

内部製作で、とにかくコストを安くする

高場 あと、これはゲームではないんですが、開発者用の開発者支援サービスを作ろうと思っています。

堀江 どんなサービスですか?

高場 僕らがBrainWarsは現在8言語に対応しているのですが、多言語化に対する開発コストがすごく掛かってしまったんです。言語翻訳はそれほどでもなかったんですが、翻訳した言語を開発者がアプリ内に埋め込んでいく作業や翻訳済の言語ファイルを常に更新していく作業といったマネージメントコストが高くついてしまった。その作業は翻訳する言語が多くなればなるだけ発生するんです。そういった作業って、実は開発者がやらなくてもいい作業なんですが、言語ファイルはアプリに組み込むファイルなので、どうしても開発者がやらなくてはならない作業なんですね。でも、開発者はもっと創造的なところに時間を使って欲しいので、そんな多言語化に対する作業をしなくてよくなるような開発支援サービスを開発しています。実は既にBrainWarsで運用を開始しています。開発者はSDK(ソフトウェア開発キット)をひとつ埋め込むだけ。アプリ起動時に最新の言語ファイルを各自の端末が自動的に取得し、アプリに適用します。

堀江 多言語化ツールね。

高場 そうですね。それを作ることによって、これからはどんなアプリでも20言語、30言語に翻訳されることが当たり前になってくる。そんな世界を作りたいなと思っています。

堀江 まあ、便利だとは思いますけど、大変そうですよね。

ホリエモンWITH 堀江貴文 高場大樹

高場 はい。でも、これはビジネスというより、まず、僕らが必要だということで作っているので、良いものができたらそれを広げられたらいいなと思っています。

堀江 Webのほうでは、そういうキットはあるんですか?

高場 『Wovn.io(ウォーブン)』というのがありますね。Webサイトを簡単に多言語化できます。非常に便利でトランスリミットのコーポレートサイトでも使っています。

堀江 最近はマルチリンガルが流行ってますもんね。

高場 そうですね。

堀江 でも、BrainWarsは、もっとマネタイズできそうですけどね。

高場 そうですね。広告とかはもっと細かく0.1円単位とかでチューニングをかければ、もっと収益は出ると思います。課金の部分でいうと、ソーシャルゲームみたいに、お金をかければ勝てるという世界観を作りたくないんです。勝つためには自分の努力が必要で、鍛錬に鍛錬を重ねて実力を付けてもらいたいんです。ですから、あまりお金を必要としない仕組みに留めているんです。

堀江 なるほど。

高場 最近のゲーム市場って、開発コストだけで2、3億円。さらに広告費に2億円掛けるみたいなのが当たり前になっていますよね。

堀江 ですね。

高場 僕らは、その土俵に乗らないようにやっていきたいなと思っています。例えば、BrainWarsは世界中からユーザを得ることで、日本の高い広告費のマーケットから逃れています。また、クリエイティブな部分でも、カードゲームのように美麗なイラストは非常にコストが高くなるんですけど、僕らはフラットなデザインを使っているので、イラストの単価がかなり安く抑えられます。それに全部、内部製作なので外注の高いコストがかからないんですよ。開発する機能でいうと、運用を省力できるよう黙っていても一生回るような仕組みを開発することを意識しています。

堀江 すごいな、全部、内製でやってるんですね。じゃあ、もっとスケールしていくためには、開発チームを増やしていかないといけないですね。

高場 そうですね。現在、メンバーは全部で14人なんですが、そのうちの12人がエンジニアで、2人がデザイナーなんです。ビジネスサイドのメンバーがひとりもいないんですよ。

堀江 それは、いらないんですか?

ホリエモンWITH 堀江貴文 高場大樹

高場 いや、欲しいと思っていて、今、採用活動中です。エンジニアも年内には30名くらいの規模にしたいと思っていて、こちらも採用活動中です。

堀江 いい人はいますか?

高場 いることはいるんですけど、やっぱり大手の会社に行ってしまうことが多いので……。

堀江 それこそ、LINEとかがゴソッと持っていくでしょ。

高場 そうですね。『コロプラ』とか『サイバーエージェント』とか、『GREE』『DeNA』といったところに、いい人材がいっぱいいます。

堀江 そういう人たちをどうするんですか?(笑)

高場 そうですねえ。そういう方たちが「トランスリミットに来たい」「新しいことにチェレンジしたい」と言ってくださるに越したことはないんですけど(笑)、今年は新卒の大学生2名ほどに内定を出していまして、若い人材を育てるのもいいかなと思っています。

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