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マーケティングとITを駆使し、「便利で安いから乗りたい!」に変えていく。WILLER GROUP 村瀬茂高は、未来の公共交通を考える!後編2/2

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“交通革命”を起こせれば街が変わる

村瀬 先ほどの上下分離式の公募の話に戻りますが、フランスは6年に1回のペースで公共交通の運行事業者を公募するとお話ししましたよね。そのオペレーターとして選ばれるためには、その地域全体の鉄道のダイヤを作って、バスのダイヤを作って、さらに、電停やバス停に半径500mの円を書いて、交通空白地帯になるところが出てくると「予約があればタクシーで送迎します」みたいなオプションを入れたり、パークアンドライド(自宅から車で最寄駅まで行って、公共交通に乗るためのマイカーの駐車場)をどこに作るとか、地域全体の交通網のプランニングしなくてはいけないんです。さらに、ここにオブジェを作りますなどの街の景観も含めて提案するんです。それを6年に一度やる。

堀江 すごいですね。

村瀬 フランスはなぜ、それができるかというと、街全体をプラニングすることでオペレーション事業者が儲かるからなんです。だから、日本もそうした仕組みを作れば、いい事業者がどんどん入ってくると思います。6年に一度というのも、同じ事業者が何年もやっていると、同じサービスで固定されて新しくなっていかないからです。6年に一度の公募にすると「うちはこんな新しいサービスを取り入れます」とどんどん良くなっていく。フランスはそういうことをやっているんです。

堀江 じゃあ、京都丹後鉄道や沿線の地域もそうなっていくんですね。

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村瀬 そうしたいですね。

堀江 でも、それはすごくいいですね。要は今の日本のマイカー中心のシステムから、鉄道などの公共交通機関を中心にするということですよね。

村瀬 鉄道を基軸にして、バスなどがある。例えば、駅から2kmくらいの場所だったら、バスよりも自転車のほうが便利だから、レンタサイクルが用意してあるとか、カーシェアリングがあるとか、小型モビリティが利用できるようになっている。ほかにも駅から10km以内、10kmを超える地域などの交通を考えて駅に配備しておいたら、非常に便利になるだろうと思います。

堀江 地方の鉄道とかバスが不便になったのは、さっきの空席の考え方が基本にあるからですよね。「今乗っている人=需要」で、「空いている席=乗る人がいない」という。

 

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保