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「気泡とプラズマで、がん細胞を死滅させる」世界が注目する芝浦工大 山西陽子の研究とは?後編2/2

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パワープレイで早くやらねば、世界に勝てない

堀江 例えば、京都大学は「iPS細胞研究所」を建てて投資をバーンとして研究をしていますけど、あれくらいやらないと世界との競争には勝てない。今、この研究に世界の注目が集まっているということは、みんなそういう形で注目しているんだと思います。

山西 スピード感が必要ということですね。

堀江 アメリカ人は、パワープレイをすぐにやってきますよ(笑)。日本は今までパワープレイが得意じゃなかった。だけど、これからはできるようになると思います。政府じゃなくても、民間でお金を持っているところはたくさんあるし、そういうお金の出し方ができるようになってきた。ファンドのお金って、研究費のように面倒くさい申請書とかいらないんですよ。投資家がその価値を理解すれば、すぐにポンと出しますから。

山西 そうなんですか……。

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堀江 ただ、そこでミスマッチが起こってるんです。今回の研究だって、山西先生から話を聞いて、すぐに理解できるファイナンシャル系の人って、ほとんどいないでしょう。もう99%いないと思いますよ(笑)。

山西 (笑)

堀江 だから、僕が今やっているのは、そこをつなぐことなんです。やっぱり新しい技術や画期的な研究は、なるべく早く世の中に役立つ技術になってもらいたい。だって、僕も早く、針なし注射器で痛くない注射を打ってもらいたいですから。

山西 そうですよね(笑)。

堀江 この対談もそういう目的を持ってやっているんです。それが、どれだけの人に伝わっているかはわかりませんが……。とにかく、先生の研究を応援しています。今日はお時間をいただいて、本当にありがとうございました。

山西 いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました。

 

Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保