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「胃がんの99%はピロリ菌が原因」「胃がんは予防できる時代に」 国立国際医療研究センター理事・ 上村直実が語る“予防医学”の現状とは?後編2/2

※次の通り、2017/03/07にタイトルの変更作業を行いました。
(変更前)『胃がんの99.5%はピロリ菌が原因』→(変更後)『胃がんの99%はピロリ菌が原因』

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医療のナショナルデータベースが早急に必要

堀江 今はそれぞれの病院にそれぞれの患者のカルテがあるじゃないですか。今度、マイナンバー制度が始まりますけど、それを契機にクラウドに自分のカルテの履歴や画像診断の情報を全部アップして解析すると、がんなどの病気にかかるリスクがだいたいわかるわけですよね。

上村 精度の高いデータベースができればわかるでしょうね。

堀江 そして、肝機能の数値だったり、血中の尿酸値だったり血糖値だったり、そういったものをずっとモニタリングすることで、自分が病気になった時や老化していった時に適切な治療方針が作れると思うんですけど、なんで、それがなされてないんですかね。

上村 それは、言うのは簡単ですが、大規模データベースを作るのは大変な作業です。さらに日本では、プライバシーや倫理の問題があって、なかなか進まないんです。でも、世界の流れは違っている。この間、台湾の学会に呼ばれて行ってびっくりしたんですけど、台湾の国民医療費は年間約23兆円なんだそうです。

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堀江 23兆円!?(平成24年度の日本の医療費は約39兆円)すごい額ですね(台湾の人口は約2300万人。日本の約5分の1)。

上村 そのため、台湾では今、堀江さんが言ったように病院に行ってもらった薬の履歴や検査結果などを集約して国が管理するナショナルデータベースができているんです。これで、予防効果を高めて、医療費を安くしようとしているんです。だから、日本も早く作ったほうがいい。でも、さっき言った理由などでなかなか進まないようですよ。

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保