WITH

「間が合う」とは何か? 東工大大学院教授・三宅美博が語る コミュニケーションの質と未来への応用 前編2/2

DSC_0500

人は意識下で自然と同調する仕組みがある

三宅 そして次に、こんな実験をしました。Aさんがボタンを押すと、Bさんのヘッドホンから音が鳴ります。Bさんがボタンを押すと、Aさんのヘッドホンから音が鳴ります。前の実験ではメトロノームのリズムに合わせましたが、今度はお互いの音が「ピッ、ピッ、ピッ……」と完全に合うような状況を作ってもらう。

堀江 はい。

三宅 そうすると、最初は音がズレているんですが、時間とともにだんだんそのズレが少なくなってきて、約1秒間隔くらいで「ピッ、ピッ、ピッ……」と揃ってくる。そして、実験データを見ると、2人の音がどのように揃っていったかがわかる。「2人の時間が共有されていく過程」や「AさんとBさんをつなぐ世界」が見えてくるんです。

堀江 面白いですねえ。

三宅 じゃあ今度は、その「2人のつながる仕組みとは何か?」が問題になってくる。堀江さんは、「自分の体が他の人の体と同調すること」ってあります?

堀江 なくはないと思います。

三宅 例えば、どんなのがあります?

堀江 なんだろう……うなずく、とか?

三宅 そう。例えば、この対談の映像を早送りで見ると、堀江さんと私が同じようなタイミングでうなずいていることがわかるはずです。

DSC_0447

堀江 あー、そうですね。

三宅 他にも「歩く」というのもあります。

堀江 一緒に歩く。

三宅 普段はあんまり意識していないけれども、一緒に歩くということは相手に同調しているわけです。このように、人は意識下で自然と同調する仕組みがあって、この仕組みを使うと自然と間が合うということがわかってきたんです。

堀江 なるほど。

この続きは2/27(月)配信のメルマガで全文ご覧いただけます。登録はコチラ

Photograph=川尻翔太 Edit=柚木大介 Text=村上隆保