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「血流からリスクを読み取る」心臓血管外科医・板谷慶一が語る 「予測医療」の重要性 後編2/2

既存のCTデータでも血流解析はできる

堀江 これは、既存のCTやMRIのデータがあったらできるんですよね。

板谷 CTに関しては既存のものでできます。MRIは撮影の仕方がちょっと特殊で、大手のメーカーには「こういう撮り方を推奨します」というプロトコルを作っていて、興味のある病院はそれをサポートする体制を取っています。

堀江 じゃあ、それがあればできるんですか?

板谷 できます。

堀江 へー。僕、CTがありますけど。

板谷 造影剤が入っているCTであれば大丈夫です。

堀江 造影剤のCTです。過去10年分くらいあります。

板谷 じゃあ、解析しましょうか。

堀江 あと、うちの予防医療普及協会でも使わせてもらえませんか?

板谷 もちろん、いいですよ。それは我々にとってもとても喜ばしいことですから。

堀江 実は今、「アズカルテ」というという、造影剤CTのような検診データをカルテに入れておくサービスを進めているんですよ。要はクラウドでカルテを管理して、行った病院の先生に見てもらってから治療を進めてもらうというものです。まだ、プロトタイプなんですけどね。

板谷 それはいいですね。

堀江 病気にならないように予防にお金をかけていこうと。何もケアせずに末期になって病院に駆け込んで、リスクの高い手術を受けるような人を減らすという活動です。

板谷 やろうとしていることは、僕たちと同じですね。

堀江 そのひとつのとっかかりとして、「心臓のCTデータを送ったら血流を解析してくれる」というのは、やりたい人はいると思うんです。

板谷 そうですね。そういう意識の高い人がいち早く最先端の技術を利用して、広めてくれるのは素晴らしい。我々はよく「医療はテーラーメイドだ」って言うんです。患者さんの体は一人一人違いますから。

堀江 そうですね。ぜひ、予防医療普及協会とコラボレーションをお願いします。

板谷 はい。ぜひ。

堀江 じゃあ、まずは僕のやつからお願いします。

板谷 わかりました(笑)。

堀江 本日はありがとうございました。

板谷 こちらこそ、ありがとうございました。

 

※現在、「Cardio Flow Design」(http://cfd.life/ja/)のサイトで、堀江さんの冠動脈の血流解析の動画が見られます。