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ホリエモンWITH 「コーディネートのお手伝いをしたい」『ZOZOTOWN』『WEAR』で革命を起こした前澤友作が語る、ファッションECの未来とは?その1

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前澤友作(Yusaku Maezawa)
株式会社スタートトゥデイ代表取締役。1975年11月22日生まれ。千葉県出身。早稲田実業高校卒業後、バンド活動のため渡米。1995年、輸入レコード・CDの通販ビジネスをスタート。1998年、有限会社スタート・トゥデイ設立。自身のバンドはメジャーデビューを果たす。2000年、アパレルのセレクトショップ「EPROZE」を開始。自身はバンド活動を休止。2004年、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」をオープン。2013年、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」をリリース。

 

「この人が着ている服いいな」と思った時に、その商品を売っているサイトがたくさんあったほうがいいじゃないですか

堀江貴文(以下、堀江) 『WEAR』は、すごいですね。

前澤友作(以下、前澤) 少し前にアップデートして、また良くなっているんですよ。

堀江 ファッション系のサイトだと、たぶん世界でもトップクラスじゃないですか? ECサイトの『ZOZOTOWN』を進めていくうえでは、これはかなりいい戦略ですよ。

(編集部注:『WEAR』は、モデルやタレント、ショップ店員などの有名人に加え、一般人も自分の着ている服の写真をアップできるファッションコーディネート・アプリ。投稿された服やアイテムなどの商品データを知ることができる。また、ECサイトではその商品を購入することもできる。ほかに人気のコーディネートがランキング形式でのっていたり、自分の好みのコーディネートをする人をフォローして、その人の最新情報などを知ることもできる)

堀江 今、フォロワーさんが一番多い人は、誰なんですか?

前澤 元モーニング娘。の高橋愛さんですね。今、60万人くらいですかね。

堀江 60万人となると、ツイッターよりもフォロワー数が多いんじゃないですか?

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前澤 全然、多いです(編集部注:高橋愛さんのツイッターのフォロワー数は約1万4000人)。やっぱり、実際に着る時の参考になるコーディネートをアップする人は、すぐにフォロワーさんが増えますね。たいていの人って、朝起きて出かけようとする時、「今日、何着て行こうかな?」って悩むじゃないですか。その時に参考にする人が多いんだと思います。

堀江 それ“クックパッドの献立”と同じですね。この間、クックパッドの穐田誉輝さんと「これからは“今日の献立”がキーワードになりますよ」っていう話をしたんですよ。

前澤 ああ、なるほど。

堀江 奥さんって、毎日、「今日の夕食は何にしようかな?」って考えますよね。それで毎日同じものだと嫌がられるし、いいおかずが思いつかないから旦那さんに「今日は何が食べたい?」って聞くわけです。すると、「別に何でもいいよ!」って言われて、奥さんムカっとする、みたいな(笑)。そういう流れがあるから、これからは献立サービスが重要になるっていう話をしたんですよ。ファッションでも、それと同じことが言えるってことですよね。

前澤 そうなんです。今、WEARには、「今日のピックアップタグ」っていう企画があって、たとえば「ハーフパンツ」というテーマが出ると、みんなハーフパンツのコーディネートをアップするんですよ。これは、うちが出す今日の献立の素材みたいなもので、みんながそのテーマに合わせて料理をするように、コーディネートを組んでいくんです。

堀江 へ〜、すごいなあ。

前澤 それを進めて、今後は「今日はとりあえず、この靴を履く」って決めて、WEARでその靴を検索をすると、同じ靴をはいている人のコーディネートがたくさん出てきて、何を着ていくかを考えるお手伝いができるようになればって思ってます。

堀江 WEARをグローバル展開する予定はあるんですか?

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前澤 あります。5月21日から台湾を皮切りに、まずはアジアからやっていこうかなと。そのためには、各国で活躍しているファッショニスタみたいな人たちとネットワークを築かないといけないんですよ。でも、アメリカだとブロガーが商品を紹介するとメチャクチャ売れたりするんですけど、日本や台湾や中国は読者モデル的な人のほうが影響力があったり、国によって影響力のある人が違うので、その見極めが大切なんですよ。

堀江 韓国や中国には、WEAR的なものはないんですか?

前澤 韓国には『スタイルシェア』っていうのが、中国には『ナイス』っていうのがあったりするんですけど、WEARくらいデータベースがそろってて、ECサイトとの連携が取れているのはないと思います。

堀江 やっぱり、WEARからZOZOTOWNへの誘導がうまいわけですよね。

前澤 でも、ZOZOTOWNだけでなく、その商品のブランドのECサイトや、その他のECサイトやECモールにも誘導してるんですよ。ユーザーからすると、WEARを見て、「ああ、この人のコーディネートいいな」と感じて、「この人が着ている服を買いたいな」と思った時に、その商品を売っているサイトがたくさんあったほうがいいじゃないですか。だから、取り扱いサイトのリストの中にはZOZOTOWNもあるし、ブランドのECサイトもあるし、他のサイトもある。実は、ブランドのECサイトのほうにも結構、飛んでいってるんですよ(笑)。

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対談の前に見学した「ZOZOBASE」。休憩室はアイテムのセレクトひとつとっても遊び心たっぷり。


堀江 
そうなると、価格が違ったりしているわけだから、安いところで買うようになりますよね。

前澤 ファッションは商品の価格がみんな同じなんですよ。メーカーが価格競争になるのを防いでいるんです。だから「お店で売る時にはメーカーの希望小売り価格を守ってくださいね」ということになってます。

堀江 そうなんですか。

前澤 小売り価格を守らないところには商品を卸さないんです。地方のお店で、たまに安売りをしているところがあったりすると、もう、そのお店とは取引をしなくなっちゃうんですよ。

堀江 価格競争にならないとすると、どこで勝負することになるんですか?

前澤 ECサイト間では、写真がきれいだったり、商品が届く日数が短かったり、ポイントが他より多くついたり、そういうところで勝負することになりますね。

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