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NHK土曜ドラマ「監査法人」

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NHKが最近「ハゲタカ」に続いてリリースしたドラマDVD「監査法人」。「ハゲタカ」の出来は私的にはイマイチだったので、どうなんだろう?と思いながらも見てみた。つーか、このタイトル。ダイレクトすぎるというか。あ、ネタばれ注意。

物語は、バブル後の銀行の不良債権処理の過程から始まる。たぶん、この主人公は私と同じ年代と思われ。建設会社の未完成物件の架空計上とか、大手食品メーカーの巨額の飛ばしとか。それに融資している銀行の検査忌避とか。色々聞いたことのある話のオンパレード。

コンピュータ会社は架空循環取引をしてくるし、ベンチャー企業は上場前にフランチャイズ加盟料の過大計上をしてたりする。

脚色の問題なんだろうけど、あんな喧嘩腰というか、まるで当局の手先みたいな感じの会計士なんか存在しないと思うし、そもそも社長自ら監査法人を会社の前で出迎えるなんてことはないと思うんだけど、まあ脚色ってことなんだろうか。

ただ、残念なのはベンチャー企業と裏社会のつながりを示唆するような場面が流れていたこと。これは「ハゲタカ」でもそうなんだけど、そんなのドラマでシーンを描くから見ている人はベンチャー企業がどんな会社でも裏社会とつながりを持っていると見てしまうってこと。そんなことは無いんだから、安易にこのようなシーンをもってこないで欲しいんだよね。まあ、ドラマだから劇的な場面が欲しいんだろうけどさ。

主人公は結局明らかな粉飾に手を貸してしまうんだけど、それが刑事事件になっていないのも解せないというか。ちょっと最後の締めというか、エンディングも尻切れトンボというか。

金融・司法官僚の横暴みたいなところはよく描けていたなとは思うけど。そこは評価できるかな。

それと、あの拘置所での理事長の言葉。「私は時代と闘っているんだ」これはいい言葉だな。結局金融当局の政策如何で会計のルールは恣意的に変えられるのも事実。たとえば、ついこの間まで時価会計を推し進めていたにも関わらず、サブプライムショックで市場が混乱に陥ると、特別ルールを作って一時的に時価会計をしなくてもよい部分を作ったりするのだ。

まあ、あんな地味な世界をよくぞ、これだけの完成度のドラマにしたな、というところは評価できるな。松下奈緒ってこんなに綺麗だったんだな、というのも発見だったよ。