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鞆の浦(とものうら)が、今!

カテゴリー:
政治・経済, 食べ物・飲み物

「ポニョの故郷」で起きた環境問題とジブリの沈黙

実は、私が選挙に出たときの選挙区の隣町の福山市鞆。その縁もあってか、鞆の浦周辺を毎年訪れている。2年くらい前に、宮崎駿監督の新作の舞台になるらしいよ、なーんて聞いてたんだけど、ポニョみて納得。たしかに鞆がモチーフになってるわ。

港周辺の道路は、滅茶苦茶狭くて対面から車がくるとすれ違うのも一苦労みたいな、開発から一歩取り残された町。ウィキペディアの鞆の浦のページをみると理由が良く分かる。丁度瀬戸内海の真ん中にあり、紀伊水道と豊後水道から満潮時にやってくる潮の流れがちょうど、鞆の浦でぶつかり合うわけだ。古代、航海技術が発達していなかったころは、この潮の流れを利用するために、鞆に一時停泊していたのだそうだ。魏志倭人伝にでてくる投馬国でないかとも考えられている、非常に歴史ある町なのだ。

その後、航海技術の発達で、陸上交通との接点である尾道に中継港としての地位を奪われ、鉄道の発達で、陸の孤島であった鞆の地位低下は見るも無残なものであったが、それが幸いしてか、古い町並みが今も残っている。世界遺産に登録するという動きもあるようだ。

その町が、今揺れている。架橋問題だ。

鞆の浦埋立て架橋計画問題 – wikipedia

たしかに地元の経済界や市民の一部からしてみれば、悲願だったのだろう。一時的に建設業界も儲かるし、架橋後の開発需要も見込める。古い町並みを再開発して・・・みたいな目標もあっただろう。政治家を目指していた身としては、痛いほど良く分かる。不便なのだ。

でも長期的視点に立つとどうだろうか?今更、他の地方都市がやっているようなミニ東京化する開発がどれだけ地方の文化を破壊しているか。観光資源として考えると、非常にもったいないことをしているところが多い。国土の均衡ある発展は全国にミニ東京をつくるだけだ。どれだけつまらない土地にしていくのだろうかと思ってしまう。

その開発の波に洗われなかった幸運を、いまこそ利用するというのが、私は正しいと思う。

余談だが、こういう町には、隠れた名物があることが多い。私のお気に入りは「保命酒」だ。養命酒のようなものだと思ってもらえればよい。これにソーダ水をまぜた保命酒ソーダもいける。ついつい呑みすぎてしまう。

ポニョは不思議な作品だったけどさ・・・。