BLOG

スペースXが米空軍を提訴したそうな。攻めよるなあ。イーロン・マスク。

カテゴリー:
宇宙・科学関連

ダウンロード (7)

スペースXが米空軍を提訴、衛星打ち上げロッキードなど独占で

スペースXといえば、最近再使用ロケットの一段目の軟着水試験に成功したばかりだが、今度は米空軍を軍事衛星の発注をユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ボーイングとロッキード・マーチンの合弁会社。日本で言えばIHIと三菱重工の合弁会社みたいな感じかな)に独占的に行っているとして提訴をしたそうな。つまりずっと前からの軍産複合体に対して対抗しようということだ。

既にスペースXのロケット打ち上げ能力や安定性は世界でトップクラスとなっている。アポロ計画時代の枯れた、しかし安定したロケットエンジン技術を導入し、燃料はケロシン+液体酸素という比推力はトップレベルではないものの宇宙には十分に行けるレベルの推進剤の組み合わせを選び、ガスジェネレータサイクルという技術的には高度ではないがローコストのターボポンプシステムを導入し、クラスター化することによって量産効果をだしてコストダウンと安定性を両立させたロケットシステムを構築した。もちろん3Dプリンタやモーションキャプチャシステムなど最新技術を導入して研究開発を行っている。

そういうIT業界仕込みの開発手法で他社に圧倒的な差をつけつつあるのだ。一方ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのようあ昔からロケットを作っている会社は、そもそもスペースシャトル計画以外は傍流のロケットとなり、一段目エンジンの独自開発すら放棄してしまい、N-1ロケットやエネルギアロケット用に作られた、1970年代以前のロケットエンジンそのものの再生産、あるいは改良して使っているという状況にあり、アメリカの軍事衛星打ち上げ用ロケットが何故かロシアの技術によって打ち上げられているというおかしな状況になっているのである。

まさに正論だし、技術継承を行ってこなかった旧来型の軍産複合体よりもスペースXと組むのがベターだろうが、政治ってそういう風にはなかなか動かないんだよねぇ。。。

イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者
竹内一正
朝日新聞出版 (2013-12-06)
売り上げランキング: 1,258