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SFCG資産流出、元会長に実質無罪のニュースに刑事司法が変わってきている事をヒシヒシと感じた。

カテゴリー:
マスコミ批評, 政治・経済, 裁判関連

SFCG資産流出、元会長に実質無罪 東京地裁判決
電磁的公正証書原本不実記録・供用のみ有罪

まあ、SFCG(旧商工ローン)についてはリーマン・ショック後、上限金利の引き下げも相まって大打撃を受け、膨大な債権を抱えて倒産したわけだけど、その前に元会長らの親族企業に会社の財産を不正に移転したのではないかという疑念を商工ローンの被害者や債権者ら側の弁護団が告発をして逮捕起訴されて刑事裁判が続いてきたわけだ。

社会的には中小企業の資金繰りが悪いことにつけこんで高利貸をしていた悪徳業者ってマスコミなどは喧伝していたわけだし、実際にそういう側面は強いと思う。しかし、だからといって刑事責任を必ずしも法律を曲げてまで追求すべきではないし、悪徳業者だからといって他よりも罪を重くするというのは間違いだ。どの程度の刑事責任があるかを冷静に判断して量刑を決めるべきだろう。

検察官はそういう正義感が強い人達が多いので、やはりそういうバイアスがかかって懲役8年を求刑したにも関わらず判決は執行猶予がついた一部有罪。そういう意味では裁判所は冷静に判断したといえるだろう。ライブドア事件みたいにマスコミの集中砲火を浴びていたらどうだっただろう?ここまで冷静な判断が下せただろうか?執行猶予で済んでいただろうか?

逮捕・起訴された時点で有罪を確信してマスコミは犯罪者扱いをする。それを見ている私達視聴者も同じだ。そうでなければ、別に疑わしい者を逮捕・起訴するのは仕方ない部分はある(ただし人質司法はやめてほしい)。が、そうでない現在、もっと慎重に扱われるべきなのではないだろうか。この判決をみて改めてそう思った。

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