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先々週に、東京ビットコイン会議の共同オーガナイザーであるKen Shishidoさんの手引きのもと、北京に本社を置く世界最大手マイニングファーム、Bitmain(ビットメイン)のオフィスに訪問することが叶った。旅の目的は、ビットコインの分裂危機に対するマイナーの論理を垣間見ることだ。日本にいては感じ取れないことも、現地に行けば感じ取れると思い北京入りを即決した。 また、先週には最大のUASF支持者の一人であるサムソン・モウ氏と数々のハードフォーク研究を公開しているコア開発者ジョンソン・ロウ氏が来日し、日本に滞在中のコア開発者ニコラ・ドリエ氏を交えたミーティングも行った。 最大手マイナー、コア開発者との邂逅を終えてわかったのは、8月1日に本当に分岐が起こるのかと思うほど、当事者たちは冷静だということだった。本稿では、Bitmainをはじめとするマイナーの行動心理と、スケーラビリティ問題の本質を、北京から見えたビットコインの風景を交えて切り出してみたい。 注意1:この記事は、議論のストーリーにフォーカスしています。8月1日の予想に関心がある方は東さんの記事をお読み下さい。 注意2:尚、4項までは特段目新しいことには触れていないため、時間を節約したい方は5項までスキップすることを推奨します。 目次: 0. はじめに 1. ポジショントーク 2. 問題の定義 3. ビットコイン開発における中軸思想 4. ハードフォークリサーチ 5. マイナーの主張 6. Blockstream政治の批判 7. コアの思惑は 8. 優しい独裁者の不在 9. Segwit2xの問題点 10. 8月1日に向けて はじめに ビットコインにはすべての参加者が従わなければならない、コンセンサス層と呼ばれるプロトコル・レイヤーがある。マイナーやユーザー、その他の事業者は、コンセンサス層のルールに従い「原則」を共有することで、世界規模の分散型通貨ネットワークを利用することができる。今やビットコインの時価総額は4.5兆円にまで成長したが、これは、マイナーや事業者を含むすべての利用者がビットコインのコンセンサス層を信頼し、たった1つの世界規模ネットワークを維持してきたからに他ならない。

まあビットコイン保有者は楽観してええと思うけどね。