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ホリエモンWITH Sumallyで街を創る。山本憲資が描くヒトとモノの未来とは。前編

ホリエモンWITH 堀江貴文 Sumally 山本憲資

山本憲資(Kensuke Yamamoto)
株式会社サマリー 代表取締役 http://sumally.com/
一橋大学商学部卒(ゲーム理論専攻)、大学卒業後、電通に入社。その後コンデナスト・ジャパンに転職し、雑誌「GQ JAPAN」にて編集者に。2009年9月にコンデナストを退社。その後、「Sumally」設立。

 

ヒトとモノ、全部を積み上げる。

堀江貴文(以下、堀江) 最近はどうですか?

山本憲資(以下、山本) はい、頑張ってます。登録ユーザー数も50万人が見えてきています。ニュースアプリに比べるとペースは遅いですけど、ユーザーの質はエンドユーザーからではなく上から。極端に言ったら、R25の何百万部じゃなくて、クオリティの高いファッション・ライフスタイル系雑誌を読んでいるようなユーザーの集合体。ただ雑誌のように数万部(≒数万ユーザー)っていうと小さすぎるので、数万部の積み上げとして面をとれる状態を作っていく、つまり一雑誌と張るというよりは出版社に近い状態をイメージとしては持ってます。

堀江 そういう感じですね。

山本 僕らみたいなやり方だと、ユーザーが10万人を超えたあたりから、ひとつの雑誌と戦える部分がちょこちょこ出てきたかなと思ってるんですね。今後は100万ユーザーいったら、さっき言った面として割合そういう物に興味のある人の集合体の1パッケージとして成立するのではないかなと思っていて、そのクオリティで100万っていうのが一つ大きいステップ。今年度の目標として100万ユーザーっていうのをあげてます。

堀江 実際、売れてます?

山本 まだC2Cコマースは始めたばかりなので、出品数はこれからないんですけど、出たものは売れてます。僕らがやりたいのは、やっぱりベースのコンセプトとして、今のコマースって「list to sell」という言葉を使ってよく説明しているんですけど、基本的に売り手は売りたいものを並べているという構造じゃないですか。それってユーザー的に最適な構造なのか?って言ったらそうではないと思っていて、それがゆえに楽天で検索したら同じものがたくさん出てきたり、関係ないものが出てきたり。ヤフーショッピングもそうですし。Googleでショッピング検索しても同じような状況だと思うんですけど、それって非常に売り手オリエンティッドな構造、売り手の事情ですよね。

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堀江 うんうん。

山本 Amazonはそれに対して何をやったかと言うと、最初は彼らも売れる本を並べましたよと。ただ売れる本を全部並べたら、この世の中の本が全部並んじゃった上にさらに、ほかの人にもそこで本を売れる状態を作ったわけです。そうすると、「list to sell」じゃなくて、「sell & buy on list」。リスト上で売買するという構造にこのタイミングで変わったんじゃないかなと。他でもよく聞くんですけど、絶版になった本を買わなくちゃいけないってシチュエーションがあって、ヤフオクでの相場が800円、Amazonマーケットプレイスで買ったら1200円っていう時、堀江さんだとどっちで買いますか?すると、大学生でも8割ぐらいの人が「Amazonです」って言うんですね。今の時代に、1.5倍の価格差があるものに、8割の人間が高い方を買うというのは、ある意味異常行動じゃないですか。それにはワンクリックで買えるとか、信頼性が高いとか、いろいろな要因があると思うんですけど、やっぱり常に売り買いできる場所が存在しているというところが、すごくアドバンテージとしてワークしてるんじゃないかなって思うんです。僕らは、そういう状態を本やCD以外の分野のものに対して作っていきたいなって思っているんです。Sumallyってサムオール、全部を積み上げるってところから作った造語なんですけど、それをやりたいなと思っています。

堀江 サムオールね。

山本 はい。さらに、Sumallyには今150万点ぐらいアイテムが登録されていて、そのアイテムに7000万件ぐらいのWantとHaveが紐づいているので、もの同士のグラフが非常に濃いものができてきているんです。Wantって押したら、関連アイテムとしてユーザー好きそうなものが出てくる。このレコメンドの情報を持ってるっていうのって、非常に強いことだろうなって思っています。それって、さっきの「list to sell」と「sell & buy on list」に関連する部分なんですけど、ヤフオクとかだと、堀江さんと僕が同じものを3つ買ったとするじゃないですか。売り手が違うと同じものでもシステム的に違うものと認識するコストが非常に高いじゃないですか。

堀江 確かに。

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山本 それを同じものって認識することで、共通フィルタリングで4つ目のものを奨めるというのをAmazonはやり続けているわけですけど、ヤフオクだとそのコストが高いからレコメンドの精度が低いんですよ。ヤフオクもeBayも。どんどんフロー型で流していってしまっているんです。

堀江 溜まらないのね。

山本 ストックにならないデータですよね。Sumallyには関連するアイテムのデータが何層にもわたって蓄積されていて、そこを関連づけると、すべてのコマースにレコメンドを付けるということができるんじゃないか。っていうのを同時に実現していこうというのがSumallyです。

堀江 すごいね。

山本 なのでAmazon並のレコメンドっていうのをCtoCでも実現していくことができたらいいなっていう世界を目指してます。データの話なんですが、これを発展させて、ユーザーの属性と嗜好情報も統計化して提供していこうとしていて、Sumallyのアイテムは、登録の時ブックマークレットで登録するんですけど、カテゴリーとブランド名と商品名を入れてもらってるんですね。つまり、150万件のアイテムは、基本的にはその情報を全部持っているという状態です。それがあると何ができるかって言うと、例えばこの商品をHaveしているユーザーが、何の車をWantしてるかっていうのが車種レベルまでわかるんです。それを全部統計化して、企業に提供していこうっていうのをやろうとしていて、これはもちろん、商品単品でもできるし商品群でもできるし、ブランド全体でも出来るし。20代男子でこれにWantしている人みたいなフィルタリングも出来るわけです。これはどんな企業も欲しい情報になってくるのではないかと思っていて。これもユーザー100万人ぐらいになったらうまくワークしていくんじゃないかなというふうなイメージでやっています。

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Sumallyでインターネット上に街を創りたい。

堀江 結局、WantとHaveなんですよね。

山本 そうですね。ユーザーに自発的にWantとHaveをしてもらうことに一番価値があります。

堀江 よくさせられたよね。逆に、今までなんでなかったんですかね。

山本 多分、僕は編集者をやってたからイメージしやすい部分だと思うんですけど、面白いものから載せるっていう概念があんまりECにはないじゃないですか。

堀江 どういうことですか?

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Photograph Text/Edit/=柚木大介 Transcription=logo-01