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ホリエモンWITH NewsPicks編集長・佐々木紀彦が語る ニュースキュレーションメディアの未来とは?後編1/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 佐々木紀彦

堀江さんに質問です。どうすれば有料課金は成功するんですか?

佐々木 堀江さんにひとつ伺いたいのは、「有料課金はどうやったら成功するのか」という、すごい単純な質問なんですけど……。

堀江 そもそも、記事の有料課金ってすごく難しいんですよ。

佐々木 ですよね。デジタルコンテンツは限りなくタダに近づくものですもんね。

堀江 日経の有料課金とか、僕、入ってないですよ。

佐々木 日経電子版は月額で4200円。高いですもんね。

堀江 高いのもあるけど、ログインが面倒くさい。スマホからIDやパスワードを求められるのが腹立ってしょうがないんですよ。ソーシャルログインぐらいしろよって。最初にすごく面倒くさいと、みんな登録しないですよね。

佐々木 それはおっしゃる通りですね。

堀江 ただ、日経でうまいなあと思うのは、月に10本までは無料で記事が読めるっていう部分なんですよ。ちょっとフリーミアム(最初は無料で、その後、付加価値のついたサービスは有料になるしくみ)っぽい感じであれはいい。

佐々木 メーター制ってやつですね。

堀江 僕も今、ちょっと似たようなことをやっているんです。この対談コーナーも「最後の部分はメルマガに登録して読んでね」みたいになったりしてるんです。

佐々木 海外で成功しているのは、ほぼそのモデルですね。『The New York Times(ニューヨークタイムズ)』も、月に10本までは無料で、それ以上は有料になってますし。

堀江 どうしても読みたい記事っていうのはたまにありますからね。日経とかでも(笑)。実は、有料課金のポイントっていうのは、本来ものすごく高いものを「これだけ安くやってますよ」っていうふうに思わせられるかどうかなんですよ。たとえば、「僕が一回あたり220円であなたの質問に答えます。これって、めちゃくちゃお得ですよね」っていうふうに思わせればいいんです。

佐々木 ああ〜。

堀江 「メールマガジンが一回あたり220円です」って言ったら、ふつうは「高いなあ」って思うけど、「本来100万円するコンサルが220円なんだよ」って言ったら、「めっちゃ安いじゃん」みたいになるわけですよ。

ホリエモンWITH 堀江貴文 佐々木紀彦

佐々木 相場感をどこに作るかっていうことですよね。

堀江 そうなんです。だから「経済系のメディアで今までものすごく高かったものってなんだろう」って考えていくといいんですよ。

佐々木 それって、やっぱり日経新聞ですよね。では、たとえば「日経新聞の購読料は朝夕刊で月額4509円ですけど、NewsPicksは日経新聞より濃い情報が月額1500円で読めます」と言ったら安い感じがしますかね。

堀江 そう。そういうふうに考えてもらうといいんです。

佐々木 でも、そう言うと日経に怒られますね(笑)。日経のコンテンツ力は圧倒的ですし、われわれは、まだ有料コンテンツを本格的に始めていませんから。

堀江 いいんですよ、怒られたって(笑)。

佐々木 あと、1ユーザーIDが月額15万円する「SPEEDAの簡易版が安く使えます」というイメージも悪くないかもしれないですね。

堀江 たぶんSPEEDAのことを知らないNewsPicksのユーザーって多いと思うんですよ。だから「『Yahoo! ファイナンス』みたいな感じのサービスがNewsPicksだと簡単に見られますよ」と。これを広めると意外とブレイクするかもしれないですね。もっと言うとマーケットまでやっちゃってもいいのかなっていう気はしますけどね。

佐々木 どういう意味ですか。株価とかの情報をバンバン流すってことですか。

堀江 イギリスの通信社『REUTERS(ロイター)』って、もともとは為替の情報で儲けてた会社じゃないですか。

佐々木 そうですね。

堀江 僕は今の時代、メディアが取引所をやってもいいと思うんですよ。為替も情報の一種であることには間違いないんだから。

佐々木 インフラになるってことですね。

堀江 はい。

佐々木 プラットフォームになりうる場所ですもんね。

堀江 そうです。人が集まる場所ですから。メディアが取引所をやっちゃいけないとは、僕は思わないですよ。

佐々木 すごい発想ですね、さすが堀江さん。

堀江 タブーがないんで(笑)。

佐々木 それぐらい組み合わせていけば、有料課金ができるかもしれないですね。