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ホリエモンWITH 「Ai導入と情報開示を!」 チーム・バチスタの海堂尊が考える “死因究明の未来”とは?後編2/2

ホリエモンWITH 堀江貴文 海堂尊

今、死因を調べるのは解剖しかない。しかし、その解剖は3%しか行われていない

堀江 何か大きな事件があると、わかりやすいと思うんですけどね。

海堂 実際、Aiで児童虐待の証拠が見つかったというケースはあるんですよ。

堀江 そうなんですか?

海堂 司法解剖では頭頂部の骨折跡が見落とされていたんです。

堀江 ああ、骨膜に覆われているから……、

海堂 それでAiをやったらそれがわかって、ここに骨折跡があるなら虐待だろうと警察が判断して起訴したんです。Aiで虐待事件が立件できたんです。そういうことをメディアはあまり報道してくれないんですよ。

堀江 それはジャーナリズムの問題でもあるわけですよね。そこに問題意識を感じていないという……。

海堂 たしかに、ジャーナリズムの問題といえば問題です。でも、こうした話は僕の公式サイトの中の「海堂ニュース」でも書いていますし、『死因不明社会』(講談社ブルーバックス)などといった本も出しているわけですから、関心のある人はそういうところから情報を得ることはできるわけです。

堀江 それはそうですよね。でも、海堂さんが〝バチスタ・シリーズ〟で有名になって、いろいろと取材を受けている時にAiの有効性や技術に関して、取材しているジャーナリストは、どれくらい理解していると思いますか。

海堂 デビュー当時と最近は全然違いますね。デビュー当時は、Aiのことを知っている人はほとんどいなかったです。でも、取材のついでに1、2分説明すると、みなさんあっという間に理解してくれます。

堀江 そうなんですね。

海堂 はい。その理由はシンプルだからですよ。だって「死因はちゃんとしらべなくちゃいけないですよね。親しい人が亡くなった時、死因をちゃんと知りたいですよね」って聞くと、みなさん“イエス”と答えますよね。それで「今、死因を調べるのは解剖しかないんですけど、解剖は3%しか行われていないんです。画像診断ってご存知ですよね。CTとかMRIとか」と言うと、「知ってます」と。

堀江 はい。

ホリエモンWITH 堀江貴文 海堂尊

海堂 「あれでご遺体を調べると、すごくいろいろな情報が得られるんです。それを解剖の前にやって、それから解剖が必要かどうかを決めたらいいと思いませんか?」あるいは「その画像からだけでも、わかることを知りたいと思いませんか?」って聞くと、「それはそうです」と。「でも、なんでそれができないんだと思いますか。それは国が予算をつけないのが一番の理由。それから警察が情報を開示したがらない。この2つがネックになっているんです」と説明すると、みなさん理解してくれるんですよ。

堀江 なるほどね。

海堂 だから、最初に申し上げたとおり“反対者はいない”んですよ。みなさん「やったほうがいい」と言ってくれる。でも進まないのは、それを担当する一番肝心の部分がおっくうがっているせいだと思うんです。

堀江 肝心の部分というのは、警察?

海堂 警察と、あと医療現場もです。でも、医療現場は最初は抵抗があったけれども、これまで画像診断をやってきているから、やんなきゃいけないと思い始めたら対応が早かったです。それが、だいたい2006、2007年くらいです。

堀江 『チーム・バチスタの栄光』でデビューされたのが……。

海堂 2006年です。だから、小説家デビューして、いろいろなところからアクセスがあったので、Aiを理解していただくにはとても都合がよかったんですね。

堀江 2006年か……もっと前からあったような気もするんですけど、まだ10年も経ってないんですね。

海堂 もうじき10年ですね。

堀江 やっぱり、ポイントは情報開示ですね。

海堂 死因は捜査情報だから開示できないという時は、捜査ミスなどで警察にとって都合が悪い時だと思うんです。だって、メディアは死因を伝えているんですから。だから、死因の情報開示をルールにしてしまえばいい。これは警察にとっても悪い話じゃないんです。なぜなら、死因を調べているのは法医学者ですから、死因に関してミスがあれば、だらしないのは法医学者だとわかる。警察にダメージはないんです。

堀江 でも、昔からのなれ合いや習慣というのは、変えにくいですからね。

海堂 なんか実感がこもってますね(笑)。

堀江 でも、そんなもんですよ。だって、銀行のATMだって相変わらず、みんな並んでいるし。

 

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

 

★クリスマスプレゼント★

今回海堂さんから直筆サイン入の著書をプレゼントとしていただきました。
「死因不明社会―Aiが拓く新しい医療」「死因不明社会2 なぜAiが必要なのか」それぞれ1名の方にプレゼントいたします。

応募はコチラのフォームから(応募締め切り2015/1/5)
http://goo.gl/zl4NTz

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