WITH

職業に関係なく“面白い”と思った人を営業する。QREATOR AGENT 佐藤詳悟の考える 攻撃型のプロデュースとは?後編1/2

DSC_1019

<前編はこちら>

小さい頃から、人を動かすのが好きだった

佐藤 ところで、堀江さんにはプロデューサーみたいな方はいらっしゃるんですか。マネージメントされている方とか……。

堀江 うちのマネージャーは、いわゆる伝統的なマネージャーです(笑)。

佐藤 スケジュール調整の(笑)。じゃあ、記者会見とかもセルフプロデュースですか?

堀江 セルフプロデュースじゃなかったら、いろいろと問題発言をしたりしないですよ(笑)。

佐藤 ははははは。でも、堀江さんの発言って、タイミングよく世の中に刺さっていますよね。だから、スピーチライターみたいな人がいらっしゃるのかなと思ったんですけど。

堀江 スピーチライターを使うと、なんか台本を読んでいるみたいな嘘っぽさが出るので、自分がふつうに思っていることを話しています。僕が話をする時の頭の中のイメージって、蛇口のついた容器にいろいろなダシの素が入っていて、それがいい感じに煮込まれている。そして、いつも容器から溢れるくらいパンパンにダシが入っているから、蛇口をひねるとすごい勢いで飛び出してくるみたいな感じです(笑)。

DSC_0993

佐藤 そうなんですか(笑)。

堀江 そうなんです。そういえば、この間、親しい経営者やクリエイターを集めて、「和牛を食べる会」をやったんです。僕が和牛を使った料理をいろいろ作ったんですけど、その時に「このイベントを海外に持って行ったら面白いんじゃないか」って思いついたんですよ。アメリカの西海岸とか、フランスのパリに行って、僕が和牛を料理して出す。飲み物も日本酒メーカーに声をかけて、日本酒を飲み放題にする。食器も有田焼とか漆器を持っていく。それをfacebookの社内食堂みたいなところでやって、テクノロジー系の社長とかをたくさん呼ぶんです。

佐藤 面白そうですね。

堀江 欧米って、シェフの地位がすごく高いんですよ。すごくリスペクトされている。それで、「元IT社長で、今、ロケットを作っている日本のシェフ」みたいな感じで行くと、和牛も日本酒も食器にも興味を持ってもらえるんじゃないかと思って。

佐藤 やっぱり、いろいろな人と会っていると、そういう発想がすぐに浮かんでくるんですか?

堀江 僕は、メールマガジンでずっと「Q&A」をやっているんですけど、結構、無理難題が送られてくるんですよ。そういう難題に対する答えをずっと考えていると、いろいろなことに応用がきくんです。

佐藤 ……ああ。

堀江 例えば、大手の事務所に所属している女性タレントさんから「どうしたら売れますか?」とか相談されるんです。そういうのって、ハッキリ言って無理難題じゃないですか。

DSC_1009

佐藤 そうですね。

堀江 でも、一生懸命に考えて「一番いいのは、経済に強くなることだよ」って教えてあげるんです。それなのに「いや、私、そういうの得意じゃないから」とか言ってやらない。それで結局、みんながやりがちな美容とかヨガを始めるんですけど、そうすると競争に巻き込まれて埋もれていっちゃう。

佐藤 なるほど(笑)。

堀江 僕なんかは、「人がやってないところ」や、みんなが「これはダメだよね」って思うところに率先して行っちゃうんですけどね。

佐藤 小さい頃から、そうだったんですか?

堀江 小学生くらいの頃から、ずっとそういう発想ですね。例えば、僕は動体視力がそんなによくないので、ドッジボールとかうまくないんですよ。だから、すぐ当てられちゃうんですよ。で、「どうしたらいいだろう?」って考えて、「じゃあ、ドッジボールより面白い遊びをみんなに提案しよう」って思うんです。

佐藤 小学生の頃から、すでにプロデューサーですね(笑)。

堀江 提案すると、子供って素直だから、ドッジボールをやめて違う遊びを始めるじゃないですか。それで、ドッジボールが得意だった子が困った感じになる。

佐藤 その“違う遊びに動かした感じ”が楽しいんですか?

堀江 いや、提案した遊びで自分が優位に立つのが楽しいんです。

佐藤 ははははは(笑)。

堀江 最初はみんなルールとかよくわからないので、僕が勝つじゃないですか。でも、そのうちに、運動系だったらやっぱり運動が得意な子がどんどんうまくなっていくので、そうなったらまた次の遊びを提案するみたいな。いかに自分が、そのマーケットで優位に立つために誘導していくかということを小学生の頃から、ずっとやっていたんです(笑)。

佐藤 僕は逆に、クラスで目立った子がいて、その子を動かすのが好きだったんですよ。例えば、先生にドッキリをしかけたいと思ったら、自分は手を汚さずに誰かにやってもらうとか、そういうのが楽しくてしょうがなかった(笑)。そういえば、この間、家入さんとお話をさせていただいたんですけど、家入さんもやっぱり、小学生の頃から考えていることや発想が今と同じだって言ってました(笑)。

堀江 みんな、昔から同じことをやっているわけですね。

佐藤 堀江さんの1日のスケジュールって、どんな感じなんですか? ほとんど、人に会いまくっている感じなんですか? 考える時間とかとってるんですか?

堀江 ほとんどの時間が情報収集ですね。それも、なにか特別な情報源があるわけじゃなくて、ニュースアプリを見たり、女のコと話して最近の流行を聞いたり、そんな誰でもできるようなことばかりですよ。それで、僕は自分が得た情報を要約してわかりやすくして、全部出しているんです。例えばこのHORIEMON.COMだったり、メルマガだったりに……。

佐藤 それに価値があるから、みんなお金を払うんですよね。

堀江 でも、このHORIEMON.COMは無料で見られるし、メルマガだって月に860円とかですよ。だから、今度、プレミアム会員みたいなものを作ろうかと思って(笑)。月々10万円で、僕と一緒に新しい技術の話を聞きに行けたり、投資先を探したりできるっていうのを……。

次のページに続く