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メタップス佐藤航陽が考える“通貨の未来”とは?その2

堀江貴文 佐藤航陽 ホリエモンWITH

現実世界にある通貨をすべてネット上にアップし、
価値と価値の交換をめざす。

堀江 佐藤さんが考える“通貨の未来”って、イメージ的に言うとどんな感じなんですか。

佐藤 そうですね、クラウドソーシングみたいなもので働いたら、そのお金が電子マネーで支払われて、電子マネーで何かを買う。つまりお金がネット上から出なくて、クラウド上ですべて管理するっていう状況です。現実世界にお金を戻さないで、常にクラウド上にあげておく。これは近いうちにできると思うんです。

堀江 実際、楽天は楽天ポイントとかになってますよね。

佐藤 Amazonもですね。

堀江 「クラウドワークス」とか「ランサーズ」は、どうしてるんですかね? “お金”を払ってるんですか?

佐藤 払ってますけど、Tポイントとも連動はしてますので“Tポイントで支払われて、Tポイントを店で使って”という流れにはなってきてます。仕事の報酬も支払いも売買もすべてネット上でできると、円とかドルという通貨を使う必要がないってすぐに気づきますよね。日本円だと1ポイント1円だけれども、アメリカや台湾に行くとその価値をまた為替変換してって面倒くさいじゃないですか。

堀江 発展途上国のことはどうみてますか?

佐藤 途上国は、そもそもみんな銀行口座を持ってないので、決済システムそのものが使えないのというのがありますよね。

堀江 そうですね。だからこそ逆にチャンスなんですよね。

佐藤 そもそも自国の通貨が信用されてませんからね。途上国だけでなく、ドイツの一部の地域でも、やっぱりヨーロッパの調子が悪いので、ユーロではなくその地域が作った地域通貨で給料を払っていているところが一部であったりしますよね。だから、アメリカや日本が作った決済システムっていうのは、利用されてない場所が結構あるんだと。

堀江貴文 佐藤航陽 ホリエモンWITH

堀江 通貨というのは、それほど確実なものではないということですね。

佐藤 で、私が数年後に試してみたいと思っているのは、自分の給料が0円でも生きていけるかどうかっていうことなんです。ただし、給料が0円の代わりに自分の価値がどこかに保存されている、もしくは価値と価値を直接交換できる。たとえば、「プログラミングをやる代わりに一週間家に住ませてくれ」とかの交換関係で、どこまで人間が生きていけるのか。もし、所有物もネット上で全部共有できたら、人間ってそんなに大量生産をしなくても生きていけるんじゃないかなと思うんですよ。

堀江 いろんなものをシェアできる可能性はありますよね。

佐藤 だからモノを買わなくてもいいんじゃないかなって思って。最低限の食事と、どこに住むかってことが確保できれば、人間は生きていけるんじゃないかなと思うんですよ。

堀江 要はグロスの世界ではなく、ネットの世界になるっていうことですね。

佐藤 価値が分散されていくだけでいいんです。そうなったら、国家とか行政は資産をどう管理するんだろうって。それって規制しきれないだろうなと思ってるんで。あとはBitcoinみたいな仮想通貨も全然OKですしね。今、Bitcoinと同じような仕組みの通貨って30個くらいあるらしいんです。だから、もしBitcoinがダメになっても次から次へと暗号を担保にした通貨が出てきてるんで、もう止められないと思います。国家の存亡の危機っていうのがまさに今行なわれてるんじゃないかって……。

堀江 本当にそうだと思いますよ。

佐藤 こんな言い方はよくないかも知れませんが、現実世界から今存在してる通貨をすべてネット上にアップして戻したくないんです。すべての資産がネット上で回ってる状況が理想なので。

堀江 それを提供しようとしてるってこと?

佐藤 ひと言でいうと。

堀江 どれくらいのスパンで?

佐藤 3年くらいで考えてます。

堀江 すごいですね。