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「記憶は人為的に書き換えられる」富山大学大学院教授・井ノ口馨が語る 「脳のしくみ」と「記憶」と「自我」後編2/4

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脳のバックアップをとっておけば死んでも……

堀江 こう考えると自分って何なのかなって思いますよね。

井ノ口 これはSF的な話ですが、自分の脳みたいなものをひとつ外部に作っておいて、1日の終わりにその日の体験の記憶を全部移しておく。要はバックアップを取っているようなものですが。そして、もし交通事故にあって死んじゃった時とかに、バックアップしていた脳を使えば同じ人格は再現できるはずなんです。

堀江 でも、それ自分なのかなって思いますよね。

井ノ口 でも、自我もあるし、経験も同じだし、まったく同じなんですよ。それは自分じゃないですか?

堀江 でも、死んじゃった自分もいるわけですよね。

井ノ口 いますね。

堀江 不思議ですね。じゃあ、そのバックアップの脳が「10個あります」ってなったら……。

井ノ口 世の中が大変なことになるかもしれませんね。「今回の自分は死んでもいいから、快楽に走ろう」とか「今回は犯罪をしてみたい」とか思う人が現れて、いろいろと問題が出てくるかもしれません。

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保