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「健常者も乗る次世代型車椅子を作りたい!」 WHILL代表取締役・杉江 理の考える パーソナルモビリティの未来とは? 前編1/2

杉江 理 Satoshi Sugie
WHILL株式会社代表取締役兼CEO(最高経営責任者)

1982年生まれ。静岡県浜松市出身。日産自動車開発本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地に滞在し新規プロダクト開発に携わる。元世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC30歳以下日本代表。Silicon Valley Business Journal’s 2017が選ぶ40歳以下の経営者40人の一人選出。WHILL株式会社代表取締役兼最高経営責任者(CEO)

空港の電動カートを自動運転のパーソナルモビリティに替える!

堀江貴文(以下、堀江) これが最新型ですか?(パーソナルモビリティ/次世代型車椅子を見ながら)

杉江理(以下、杉江) はい。2017年の夏に出した最新モデルです。乗ってみますか?

堀江 はい。

杉江 これがスピードメーターです。1、2、3……とあって、トップスピードは時速6㎞。日本の電動車椅子の法定速度が時速6㎞なので。

堀江 継続走行距離はどれくらいですか?

杉江 約16㎞です。もし、途中で止まってしまったら、バッテリーを交換すればまた走れます。

堀江 めっちゃ快適やん(笑)。

杉江 それに、これ三分割して車に積むこともできるんですよ。

堀江 へー。

杉江 弊社の事業を簡単に説明すると、ひとつはこのパーソナルモビリティの販売です。そして、もうひとつが「自動運転を生かしたパーソナルモビリティのシェアリング」を考えています。

堀江 シェアリング?

杉江 はい。例えば、空港で車椅子などを押しているスタッフっていますよね。あれは基本的には利用者で無料で使えて、つまり空港がそのコストを負担しています。それを自動運転化しましょうということです。自分が搭乗する予定の飛行機のゲートまでパーソナルモビリティが自動で運んでくれる。そして、帰りは元の場所まで自動で戻ってくる。すると、そのスタッフのオペレーションコストは下がりますよね。

堀江 確かに。

杉江 今は空港から始めているんですけど、ショッピングセンターとか病院、大型のエンターテインメント施設などに展開していくことを考えています。

堀江 実用化はいつ頃なんですか?

杉江 2020年です。

堀江 早いですね。

杉江 導入検討をすでに具体的にすすめていますので。

堀江 どこでやっているんですか?

杉江 オランダのスキポール空港とロンドンのヒースロー空港、ニューヨークのラガーディア空港でやっています。

堀江 空港ってムダに広いですからね。僕、足を捻挫したときに歩くのが大変で、空港を電動カートに乗って移動しましたよ。確かにあれ、かなりコストがかかってますよね。

杉江 そうなんですよ。だから、あの電動カートを自動運転のパーソナルモビリティにしたら、人件費がかからないので、かなりコストが抑えられるはずなんです。

堀江 空港は基本的にバリアフリーですしね。

杉江 はい。それに空港は私有地だから、公道みたいな規制がないので自動運転もやりやすいんです。

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