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定本 宮本から君へ

携帯電話すら存在しない時代の新入社員を描いたかなり古い漫画だけど、そんなのは関係ない。花沢健吾の大人気漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 はこの漫画へのオマージュだと思わせるくらいに似ているが、まあそれくらいこの世界では知る人ぞ知る「刺さる」漫画なのだ。

主人公の宮本は文具卸会社に勤める新入社員。営業先の受付の美女に恋をするが無残にもふられてしまう。ただひたすらアツい男なのだが、中二病を出しまくり、ルサンチマンの塊である。仕事でも不条理な上下関係を嫌う正義感の持ち主のために常に先輩や同僚とぶつかってしまう。

ライバル会社の要領がいいエリート社員とも揉めまくりである。その後先輩の女性と恋仲になるのだが、その過程もドロドロしまくるしそこからハッピーエンドかと思いきや、さらにとんでもない事態が待ち受けている。宮本はひたすら自分のスタイルを貫き通し、全力で世の中の不条理にぶつかって行く。物凄く不器用な生き方だ。しかし、世の中はそんなには甘くない。力を持つものが不条理にも宮本が青臭く大事にしているものを全て奪い取っていく。

さあ、君たちは中二病を引きずりながら宮本のように不器用なまま社会にぶつかって行くのか、それとも小利口な生き方にシフトチェンジしていくのか、どちらを選ぶのかはこの漫画を読んでからでも遅くはないかもしれない。

ちなみに、20年後の宮本を描いた続編「はんぶんくらい」は「定本宮本から君へ 4」に収録されているので必見!