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ホリエモンWITH Antenna 杉本哲哉が語るキュレーションアプリの未来とは!? 前編1/3

ホリエモンWITH 堀江貴文 杉本哲哉

杉本哲哉(Tetsuya Sugimoto)

1967年生まれ。1992年早稲田大学社会科学部卒業後、リクルート入社。2000年マクロミルを設立し、代表取締役社長に就任。2005年代表取締役会長、06年取締役ファウンダーを務めた後、2009年に代表取締役会長兼社長に復帰(現在は取締役会長兼代表執行役社長)。2012年2月にグライダーアソシエイツを立ち上げ、社長CEOを務める。

スマホへの最適化、Antenna誕生のきっかけ

堀江貴文(以下、堀江) そもそもなんでAntennaを作ろうと思ったんですか?皆さん知らないと思うので。もともとマクロミル創業されたんですよね。

杉本哲哉(以下、杉本) そうです。最初、マクロミルはネットでリサーチをする会社で、結構古いというか、この業界だと2000年からやってたんで。

堀江 その前リクルートでしたっけ?

杉本 10年間くらいリクルートにいて、32歳ぐらいの時にマクロミル作ったんです。最初マクロミル始めて。ご存知の通りずっとネットリサーチってマクロミルならマクロミルが抱えたリサーチのパネルに企業が向けたアンケート答えてもらって、それをデータで分析して返すっていうのをやっていて。その後、2010年以降ぐらいから、スマホにどんどんデバイスが変わっていって、PCでの回答率ってめちゃくちゃ落ちてったんですよ。

堀江 そうなんですか。

杉本 若いF1層が消費の中心じゃないですか。消費の中心を調査したいって、大手企業が思っているんだけど、その人たちがパソコンって開かなくなっちゃったんですよね。パソコンで答えるアンケートシステムを作っていたんだけど、メールもインターネットもスマホで見るっていうのが一般化しちゃって。スマホとかちゃんと研究して出さないとねって最初は言ってたんですね。でも、そもそも答える率っていうのが…。恥ずかしいですけど一気に落ちちゃったときがあって、企業に対していつまでに返すって請け負うのが難しくなったんですよ。

堀江 面白いなって思うのは、いまだに古くからインターネットビジネスとかやってる人たちって、まだそれに気づいていない人が結構いたりとするんですよね。

杉本 堀江さんみたいな人はウォッチしてたら気づくの早いかもしれないけど、データがなかなか集まらないという状況がリアルに出てきてからじゃないと会社が大騒ぎになるような感じではなかったですね。それでmixiの後、TwitterやFacebookが一気に広まっていった時に、マーケティングリサーチなどに先進的な企業はそういったいわゆるソーシャルメディアを独自に持つようになったんです。

堀江 オウンドメディアですね。

杉本 マーケティングで優秀って言われてる会社ってマーケティング予算もすごくて、彼らは最先端のマーケティングリサーチっていうのを常に研究してるので、まさにSNSを使ったソーシャルマーケティングなどはマクロミルなんかより彼らの研究の方が進んでいたんですね。彼らからするとマクロミルはどちらかというとオールドファッションな感じに思われていた。結局はそういった企業側でオウンドメディアを持つようになり、ちょっとした調査だったら、全部そこでできちゃうようになったんです。そんな中で調査に対する考え方をどういう風に変えていったらいいかっていうのを僕の中で考えてたんですよね。経営というよりは、僕の個人の話。

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堀江 へぇ。

杉本 結局プロモーションやCMをどうするかということのために調査してるに近いんですよ。調査の為に調査してる人はいないわけです。だとすると、ユーザーの興味関心をうちは相当取れてなきゃいけなくて、簡単にソーシャルと言っても、そこ全部取れるわけじゃないから、すぐに自分たちが掲げているマクロミルのリサーチパネルからソーシャルに変わっていくことっていうのは難しいなと。それからスマホを使ってる人達の中から、100万人とかじゃなくて、何百万人とか属性が取れるようなことってできないかなって思ったんですね。人が自ら属性をどんどん入力してくれることってどんなのかなって。

堀江 属性をね。

杉本 ユーザー個人が何に興味関心を持ってるか、時事のニュースを次々見せていって、それに反応する人、しない人という感じに、オン、オフ、オン、オフってやっていくと、その人の興味関心軸っていうのがわかるんじゃないかって、まずそれを見ていこうと思ったんですね。ところが、時事ニュースって属性は関係ないんですよ。みんな興味あるんです。みんな見る。だから、それだと興味関心を完全に測れないかもしれないというふうに途中で思い直したんです。そこからGoProに興味がありますとか、iPhoneに興味がありますとか。そういうモノとかイベントなど、より趣味性が強いもの、ライフスタイルに近いものを提示して、オン、オフを取っていったら、ちょっと違うかもしれないと思って。じゃあ、それをどうやって取っていくといった時に、Antennaの原型を考え始めたんですね。

堀江 ニュースは誰でも見ちゃいますもんね。

杉本 もう1つは、iTunesのプレイリストを作ってるような感覚で、雑誌の記事を立ち読みする感じでまとめられたらなって言うのがあったんですね。それは結構すごい強く思ったことで、いわゆるCGMでどんどん作られてくるものって、質が高いものとかはあるんだけど、やっぱり素人があげてるわけじゃないですか。CGMが力を持ち始めてるのはわかったんだけど、質が本当に高いジャーナリズムとか、写真やネタっていうのは、やっぱり雑誌、テレビにまだまだ多いって思ったんですね。ただ、実際テレビはむちゃくちゃレーティングが落ちてきていたし、新聞もサブスクライブは減る一方。これだとジャーナリストやライター、フォトグラファーの職場がどんどんなくなっちゃうんじゃないかって気がして。そうなっちゃうと、僕は悲しいと思ったんですね。だからみんなスマホなわけだから、スマホでいこうとなったわけです。

堀江 ほんとみんなスマホですよね。

杉本 もちろん、ゲームやってる人、音楽聴いてる人、ワンセグ見てる人っているのかもしれないけど、みんなネット見てるわけですよね。

堀江 ほとんどそうですね。

杉本 ですよね。やっぱり4マスの人たちも、ここに対してどうアプローチするかっていうのが喫緊の課題だったんだけど、そこは権利の問題とか、いろいろあってなかなかアプローチが踏み出せない。そんな中で僕らは単にニュースを集めよう、ニュースを集めて属性を取ろうではなくて、マクロミルとは全然別の事業でやろうって決めたんです。ちょうど堀江さんと会った時ぐらいから。

堀江 今、ユーザーは何人です?ダウンロード数いくらとか。

杉本 直近で言うとユーザー数は数百万なんですけど、やたらめったら1000万人とか追っていくというより今はDAUをきちっと上げていって、ロイヤリティが高いユーザーを増やしたいって思ってるんです。数百万だとテレビのレーティングで言うと悪い数字じゃなくて、そこに対して、テレビで同等のGRP取ろうとすると結構大変なので、Antennaでの価格付けっていうのはリーズナブルだと思っているお客さんが出稿し始めてくれているっていう感じですね。

堀江 なるほど。リサーチから来たんですね。スマホがすごく流行っていて、スマホで属性を取りたいなって思ったところから発想が生まれてるみたいなところですね。あと、雑誌のアグリゲーションみたいな。

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前編2/3、3/3は9/25アップいたしますのでお楽しみに!

Photograph Text/Edit/=柚木大介 Transcription=logo-01