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「ビッグデータを活用すれば、 すぐに売上げや生産性が向上する」 日立製作所中央研究所・主管研究長 矢野和男が考える“データビジネス”の未来とは?2/2前編

堀江貴文 矢野和男 ホリエモンWITH

人間の行動データを10年間蓄積。すると幸福感もわかりはじめた

堀江 そのセンサーって、スマホのアプリとかでもできますよね。

矢野 そうですね。データの解像度などは下がりますが、できるかもしれませんね。

堀江 データの解像度はもちろん下がるかもしれませんけど、今はスマホのセンサーもかなり良くなってきているので……。

矢野 まあ、今はiBeaconとかも出てますからね。

堀江 えっ!? それくらい細かなデータが必要なんですか?

矢野 我々がこの店舗で使ったセンサーとしては、赤外線の発光器を500個棚毎に設置したんです。

堀江 iBeaconは、赤外線ではなくBluetooth LEDでしたよね。

矢野 そうですね。我々がなぜ赤外線を使っているかというと、赤外性には指向性があるので、お客さんが右の棚を向いているのか、左の棚を向いているのかといった情報も取れるからなんですよ。

堀江 そっか……。どの角度に誰がいるっていうのもわかるんですね。

矢野 ええ。

堀江 結構、いろいろなデータを取ってますね。

堀江貴文 矢野和男 ホリエモンWITH

矢野 これ(左手につけている腕時計のような装置や胸に付けている名札のような装置)は、人間の行動をはかるセンサーですが、3軸加速度センサーで20ミリセカンドに一回サンプリングした細かいデータを残しているんです。ほかにも温度や湿度、照度、音量など、そしてアンケートもとっています。そうしたデータが7、8年分たまっているんです。

堀江 これはベンチャー企業がひとつできるくらいの研究ですよ。

矢野 私もそう思います(笑)。こうした詳細なデータを蓄積して、そこからいろいろな指標の研究を10年間やってきたんです。すると、最近は人の“ハピネス(幸福感)”を表すような指標も研究してるんですよ。

堀江 ハピネス……。どういう時に人はハピネスになるんですか?

矢野 どういう時というか、身体運動にそういう特徴が出てくるんです。

堀江 特徴って、何かウキウキしてるとか?

矢野 いや、無意識に行動に現れるんですね。

堀江 何か具体的に説明できるような行動ってあるんですか?

矢野 そうですね。ただし、職業や立場の違いで身体運動の意味が変わってくるので、汎用性がないのが課題だったんですが、最近のデータではある共通の特徴が出てくることが見えてきていて、興奮しているんです。

堀江 こんな形になっているとハピネスな状況だとか?

矢野 そうです。そして、それが上がっているのか、下がっているのか。その会社自体がハッピーかどうかもわかります。実は、ハッピーな会社ほど儲かっているというデータがあるんですよ。

堀江 それは、絶対的な数値なんですか?

矢野 最初は相対的な比較しかできなかったんですが、最近は絶対的な数値にだんだん近づいています。

堀江貴文 矢野和男 ホリエモンWITH

堀江 へー。すごいな。それは、このセンサーをつけているだけでわかるんですか? 期間はどれくらいでわかるんですか?

 

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保