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「記憶は人為的に書き換えられる」富山大学大学院教授・井ノ口馨が語る 「脳のしくみ」と「記憶」と「自我」前編2/4

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「記憶」は書き換えが可能

堀江 僕は捕まったことがあるのでわかるんですけど、検察官って記憶を操るプロなんですよ。うまいんです。

井ノ口 それは記憶を誘導されるということですか?

堀江 誘導というより、「俺、こういうことしたかも」って思っちゃうんです。

井ノ口 思い込まされちゃう?

堀江 ええ。僕が証券取引法違反で起訴されて、拘留されていた時(2006年)に「偽メール事件」っていうのに巻き込まれたんです。民主党のある議員(当時)が、「堀江が部下に対して、自民党の武部勤幹事長(当時)の次男に3000万円の振り込みを指示したメールがある」と言って、それを国会で指摘したんです。

井ノ口 ああ、そんなことがありましたね。

堀江 その後、東京地検が「当該メールやそうした事実は把握していない」という異例のコメントを発表して、それがきっかけで当時の民主党代表だった前原誠司さんが辞任しました。

井ノ口 堀江さん自身の記憶では、そういうメールを送っていないわけだから、そこは揺るぎなかったんじゃないですか?

堀江 それが、拘置所の中にいると超極限状態になるので、「俺は絶対にそういうことをしないけど……」と思いながらも、不安になるんです。

井ノ口 「やったかも」って?

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保