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「ロボットによる、安全でハイレベルな低侵襲手術を」 リバーフィールド・原口大輔氏と東工大・只野耕太郎准教授が語る 手術支援ロボットの未来とは?前編2/2

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医療機器は研究レベルから実用化への過程が非常に難しい

堀江 そもそもロボット手術って、何のメリットがあるんですか?

原口 内視鏡手術は細長い器具を操作して、手元ではなく患者さんのお腹の中など、ある程度距離のある場所で手術を行います。こうした手技手術の難易度はかなり高いわけです。その時に、患者さんのお腹の中で自分の手のように思い通りに動く器具があれば、難しい手術も楽にできるようになる。患者さんにとっては、ハイレベルな低侵襲手術が安全に受けられるということ。それが一番のメリットです。

堀江 なるほど。

原口 現在、国内で行なわれている腹腔鏡手術のおよそ50%は胆石になった時に行なう胆嚢摘出手術です。

只野 胆嚢の手術は、腹腔鏡手術の中でも比較的簡単だといわれています。

原口 ですから、そうした手術をロボットで行おうというニーズはまだ出てこないんですが、例えば前立腺は体のすごく奥の方にあるので、前立腺がんの全摘手術は『ダビンチ(米国企業が開発した遠隔操作による手術支援ロボット)』が使われる場合も多くありますし、肝臓や腎臓などの難しい手術にダビンチの活用が試みられています。

堀江 そうなんですか。

原口 ただ、日本ではロボット手術を行っても現状、前立腺がん以外は保険がおりないので……。

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堀江 自費診療なんですか。

原口 はい。(しかし日本においても様々な術式で、先進医療ひいては保険収載を目指したロボット手術の臨床試験が進められています)

堀江 厚生労働省と話をしてみたらどうですか?

原口 そうですね。「PMDA(医薬品医療機器総合機構)」という医薬品や医療機器を承認する厚労省所轄の独立行政法人があるんですが、国産の手術ロボットとして応援してくださっているので……。

堀江 次世代機が治験に入るのは、いつくらいですか?

原口 3年後くらいです。

堀江 結構、かかりますね。

原口 かかるんです。

堀江 治験までのプロセスで、残っているのはどんなハードルなんですか?

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保