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倒産危機にあった老舗旅館を ITで立ち直らせた! 『陣屋』社長・宮﨑富夫が語る 旅館の未来とは? 2/2前編

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クラウドシステムでお客様のパーソナルデータをいつでも情報共有

堀江 陣屋の再生にはITも導入したんですよね?

宮﨑 そうですね。休館日みたいにIT以外の取り組みもたくさんしましたけど、やっぱりITの効果は大きかったですね。

堀江 例えば?

宮﨑 情報の流れ、共有の仕方が相当変わりました。それまでは朝礼とかで、本日のお客様の情報を口頭で共有するんですが、当然、その後に変更があったりします。すると、全員に変更が伝わっていないことがあったりしました。

堀江 ああ、それはわかります。実は僕、家に住むのをやめたんですよ。今はいろいろなホテルにローテーションで住んでいるんです。だから、ホテルのサービスがすごく気になるんですが、一流ホテルでもパーソナルデータが共有されていなくて困っているんです。例えば、僕は部屋に入った時に、テレビにウェルカムメッセージみたいなのがついていたり、音楽が流れていたりするのは嫌いだからやめてくれって言ってるんですけど、それが徹底されていない。

宮﨑 結局、現場のスタッフに情報共有の意識がないとなかなかうまくいきませんよね。ITのシステムを導入することは簡単です。でも、現場の人が使いこなせるかどうかは別問題。例えば、陣屋コネクトのシステム(「顧客情報」「予約状況」「会計・売上・コスト」「勤怠・給与」「社内SNS」などの機能があるクラウド型のホテル・旅館管理システム)を導入しても、従業員さんの視点で見ると、別にお給料が増えるわけでもないし、仕事が減るわけでもない。なのに新しいことを覚えなくちゃいけないので大変だ、という声は確かにあります。でも、情報共有はお客様をおもてなすために最も重要なことなので、まずは経営者の方に率先して使っていただいて、現場の方の意識を高めていただければと思います。

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堀江 陣屋コネクト?

宮﨑 陣屋コネクトは、他の旅館さんなどにクラウドサービスを提供している会社です。システムの提供だけでなく、このシステムを使ってどう生産性を上げるかというサポートもしています。『陣屋』と『陣屋コネクト』は別会社なんです。

堀江 調理改革とかもやってるんですか?

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保