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堀江貴文×村上世彰対談 vol.3

村上氏の心を動かしたホリエモンの一言

村上 こうやって堀江にいっぱい話聞いてるけど、なかなかついていけない。今のがいい例だと思うんだけど、ITやテクノロジーの分野はいまいちよく分からない。分からないものは人に聞く。人に聞いても分からない時はある一定の期待値で賭ける。それしかないのかなというところで、この分野は堀江にいろいろ教えてもらってる。これまでいろいろ議論もさせてもらったけど、僕が最初に彼と出会った時のたった一言が忘れられなくて。対談は、あの時以来だよね。十何年前。

堀江 ありましたっけ?

村上 なんかうちの事務所に堀江の会社の人から「一度対談してください」っていう電話があって。その時は「知らないな、そんな男の子」と思ったけど、それでも面白そうだと思ってOKしたんだよね。

堀江 ああ、確か自社の何かのイベントですね。

村上 そう。でも大会場かと思って入ったら、会社の中の20人ぐらいしかいなくて。「なんじゃこりゃ」と思ったんだけど。でも、ものすごく面白かった。会った瞬間の一言で僕は堀江が好きになった。たった一言で。

堀江 はい。

村上 覚えてないんじゃない?

堀江 村上さんとは当時まだ直接会ったこともなく、伝え聞く噂しか聞いてなくて。大変だったみたいなんですよね。サイバーエージェントの藤田くんが村上さんに株を買い占められて「買収されそうなんですよ」とかっていって、すごい悲痛な感じでしたけど。

村上 買い占めてないよ(笑)あれは藤田さんが資金調達したのに何に使うかはっきりしないから問い詰めただけでしょ。

堀江 まぁ、僕からしたら他人事なんで(笑)

村上 それで堀江と会うというんで事前に分析をしていこうと思ったら、時価総額が当時30~40億のほんまにみみっちい会社で。

堀江 40億ぐらいですね。一番低い時です。

村上 話を聞いてみると、ちょうど資金調達は1回してるんでそこそこあると。現金で100億ぐらいあったし、黒字だったんだよね。堀江は20数%しか持ってなかったから「安いね。買っていいの?」と聞いたら「どんどん買ってくださ。上場した以上は自由です。私は買っていただくことに感謝申し上げます」と言ってくれて。その一言にすごく感動したんだよね。

堀江 そうなんですか?

村上 結局、時価総額が低すぎて大きな利益が期待できないから買わなかったけど。

堀江 でも、その後4,000億になりましたけどね。

村上 なったけどね(笑)