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堀江貴文×村上世彰対談 vol.6

行動しない秀才よりも行動するバカ。

村上 社会は良くしたい。でも企業文化はやろうと思っても変えられないと思ってるよね。

堀江 まあ、変えなくてもいいかなっていうか。すでにいろんなボーダーが溶けていってるじゃないですか。みんな何となくモヤーッとしたストレスがいっぱいあるわけですよ。だから、そこを超えてやろうとは思いますね。例えば『多動力』みたいな本も出すと、モヤッとしてた部分が言語化されて、「『多動力』のおかげでポジティブな気分になれました」みたいな人がたくさん出てきて。

村上 一緒だよ。一緒。

堀江 これまでずっと批判されてきたわけですよ。落ち着きがないとか、飽きっぽいとか。多動性なんちゃら障害みたいな、ADHDとか言われたりして。

村上 薬まで飲まされて。

堀江 そう。そういうふうなことを言われていたわけだけど、よくよく考えてみたら別にそれでいいじゃないって。子どもなんて生まれた時はみんな多動力だよね、っていうふうに言葉の力でポジティブに考えられる人がすごい増えたんですよ。っていうことは、猪子くんも同じことを考えているんだけど、ボーダーがなくなる世界を作っていけば、古い企業の体質なんて自然に崩壊していくというか。「俺たち、なんか我慢してクソつまんねえ仕事をやって、スズメの涙の給料もらって文句ばっかり言ってるみたいな、そういう非生産的な活動はやめて、もっと楽しく生きようぜ」っていうふうに思えるように、いろんなムーブメントを起こしたい。だから、僕はオンラインサロンをやってるんです。

村上 そうなんだ。HIUのことね。

堀江 そうです。で、「もう大学も要らないし、学校教育って駄目だよね」とか、そういうことがどんどん顕在化していってるんで、変えられてるかなって思ってますけどね。

村上 僕これは聞きたかったんだけど、HIUにそんないい人来るの?

堀江 いい人が来るとか来ないっていう問題じゃないですよ。

村上 でも、そいつらを育てたいとか、そいつらの相談に乗ってやりたい、そいつらをもっとはばたかせたいって書いてあったよね。そんなの居るのかなと思って。

堀江 別に小さいことでもいいんですよ。じゃあ、売り上げ規模で言ったら50億100億のビジネスだって、ある意味社会の1つのパーツを変えてるわけじゃないですか。で、それぐらいだったら誰だってできるんですよ。

村上 それはちょっと言いすぎかもしれないけど。

堀江 いや、言いすぎじゃないです。

村上 そういうやつが居るの?

堀江 例えばオキュラスVRっていう今のバーチャルリアリティムーブメントを作ったデバイスがあるんですけど、これはパルマー・ラッキーっていう高校生が開発したんですけど、彼なんてただのオタクですよ。でも、あいつは世の中を変えたわけです。変えるのに何が必要かって、実行することが大事、1歩踏み出すことが大事なだけなんです。バカでも何でもいいんですよ。社会活動の起こし方、「How to make a movement」っていう映像がYouTubeに上がってるんで、それをぜひ見て欲しいですね。ほんと短い2~3分の動画なんで。

村上 オッケー。HIUには行動しそうな人間が来てるの?

堀江 僕の本やメルマガを読んでる人たちが来てるんで。僕は繰り返し繰り返し、しつこくしつこく「行動することが大事なんだ」っていうことをずっと言ってるわけです。バカでもいいと。だから、比較的他のコミュニティーに比べると行動するやつの割合が高いです。

村上 なるほど。

堀江 最初は僕が行動して見せるんですけど、チューターみたいな感じでメッチャ行動するやつらが何十人も居るんで、その人たちを見て、「俺も行動するとうまくいくかも」みたいに思って、それがいい感じで連鎖し始めてるっていう。

村上 いい感じになってるんだ。

堀江 優秀なやつが居るとか居ないとかどうでもいいんですよ。

村上 どうでもいいんだ。

堀江 そこである程度ムーブメントができたら、勝手にHIUの外に居る優秀なやつらが「俺もヘルプするわ」って。彼らは一番後に動くんで。賢い人っていうのはゼロリスク症候群の人が多いんでなかなk動かないですよね。ファーストペンギンなんて絶対ならないです。

村上 そうしたら、今度HIUも見に行くよ。

Text/Edit=柚木大介 Photo=榎本麻美/文藝春秋